今日の浅草、茶色い夕食

浅草に来ると必ず寄るのが「ヨーロー堂」。
昔からあるレコード屋さん。演歌歌手が新曲のレコードを出すと必ずやってきてプロモーション。
そのときサインをしたポスターが店頭に貼り出されていてその顔ぶれで今のおばさま方の流行り、ムードがわかってたのしい。今や一番人気は氷川きよし。最近、ふた皮も三皮も剥けてフェミニンムードばりばりで、それがおばさまたちにまた人気というのがオモシロイ。
よく「憑き物が落ちたように」と人が変わることを評するけれど、氷川きよしの場合は憑き物が憑いてキラキラ輝いている…、ってところがスゴい。ちなみに「限界突破×サバイバー」が現在ボクの十八番でござる(笑)。
雨が降るのにへのかっぱ。レンタル着物で写真撮影。周りがみるのもなんとも思わずずっとポーズをとるさまに、こりゃかなわんな…、としみじみ思う。

さて晩御飯。家から歩いて20分ほどのところに気軽な洋食屋さんがある。
友人が最近見つけてなかなかいいよ…、というので来てみる。雨の中。
10席ちょっとの小さな店です。1番奥に厨房があり、その厨房から生えるようにカウンター。テーブルいくつかという構造。
ひとりでやってる。けれどメニューは充実してて50商品近くはありましょうか。フライパンで作る料理もあれば揚げ物もある。売りたいものも人気の料理も揚げ物のようで、ひとりでやるには理にかなってる。
揚げ物は「鍋と油が作ってくれる」料理です。パン粉をつけて油に落とせば、あとはしばらくほったらかして他の仕事に手を回せる。料理のカサも増えるしソースをたっぷり吸ってくれご飯もすすむお店にとってもいい料理。一方、フライパンで仕上げる料理は「フライパンと手が仕上げる」料理だからよほど熟練してないと一度にいくつもの料理を作ることがむつかしい。
揚げ物にたよらぬメニューをがんばる決意をした店は、スゴい覚悟をもった店。

フライパンの料理もあるココ。
揚げ物と一緒にフライパンの料理、オムライスをたのんでみました。
ハヤシソースをかけて仕上げたオムレツライス。
しかもご飯は白米でした。
なるほど…、ひとりで作るということはこういう工夫をしなくちゃいけないというコトなんでしょう。
とはいえハヤシソースはトマトの風味がスッキリとしたおいしいソースでふっかり仕上がったオムレツはトロンととろける。悪くない。
メインの揚げ物は上々です。友人がたのんだチキンカツは分厚い肉を叩いて叩いてやわらかにして、ふっくら揚げる。パン粉の揚がりが見事でザクッと奥歯のところで壊れる感じが騒々しくていい。

いい揚げ物は端がおいしい。具材に比べてパン粉衣の量が多くてザクザクとした揚げ物らしい食感や、香ばしさを心置きなく味わえる。ここの揚げ物はそういう仕上がり。
トッピングにとミニメンチカツとカニクリームコロッケをとったのだけど、どれも衣がザクッとおいしい。カニクリームコロッケなんてそのザクザクとベシャメルソースのコントラストがウットリするほど。
それにしてもすべての料理の茶色いコト。写真に撮ってもどれもが同じトーンに移る。揚げ物料理のさみしいところがこの色合。千切りキャベツはしっかり食べた。これだけたくさん揚げ物食べてそれでもお腹が重たくならない。家にそれほど近くなくってよかったなぁ…、とホッとしました。オキニイリ。

 

関連ランキング:洋食 | 新宿御苑前駅新宿三丁目駅四谷三丁目駅

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。