今年一番の発見、おにぎりスタンドリッツボン

今年の秋に発見し、たちまちオキニイリお店になったリッツボン。
デパートの街新宿三丁目が終わって、妖しの街新宿二丁目がはじまるところにあるお店。
二丁目と言えば夜の街です。なのに営業時間は朝の10時から16時までという昼中心。女主人おひとりでやってらっしゃって、だから無理せず月曜、日曜がお休みという。
スナックの居抜き店舗でありましょう…、明るい昼に来るとコーヒー喫茶のような風情も気持ちいい。
スナック仕様の小さな厨房でできることだけ。メインはおむすび。卵焼きとか唐揚げとかと簡単な料理と汁で営業をする。気取らぬ雰囲気。人なつっこく短い会話の中に人柄感じさせるウィットあふれるご主人の、たのしそうに料理を作る笑顔がステキ。オキニイリ。

基本のセットはおむすび2個に卵焼きと唐揚げそれぞれ一個ずつ。
野菜のピクルスがついて一揃えというモノ。
おむすびは今日のおむすびも含めて10種類ほどの中から選ぶ。
梅のおむすびは是非モノです。
ビリビリ酸っぱいココの梅干しがおいしい以上に、おむすびは梅に限るとずっと思っているからそれで。
もう一種類はちょっと迷ってスパムを選ぶ。
それをセットでお願いし、卵焼きと鶏のから揚げを一個づつ追加した上、味噌汁たのむ。今日の味噌汁は芽キャベツと油揚げが実ですけれど…、と言われてニッコリ。芽キャベツはあまり得意な野菜ではなく、でも試してみましょうとお願いをした。

厨房の奥からスパムを焼く音ジュージュー。おいしい脂の匂いが漂う。それに続いて鶏の唐揚げを揚げる音。シュワシュワ小さな泡が出来ては弾ける音にお腹を鳴らす。
そうそう、卵焼きは甘いの、甘くないのと2種類あって、甘いのたのむ。玉子焼きは焼き立てじゃなくて焼きおき。ラップで巻いて形をキレイに整えなくちゃいけないからで、けれど朝一番にやってくると、ついさっき焼けたばかりの玉子焼きをストンストンと切ってお皿に乗っけてくれる。
手のひらに乗せたご飯をやさしくまとめて三角形にし海苔をそわせて仕上げるおむすび。梅おむすびのお腹のところにチョコンと梅干し。スパムとご飯の間にはたっぷりのマヨネーズが塗られてそれがとろけて垂れる。しかもご飯の中には胡椒をたっぷり混ぜ合わせ、それが脂の旨味をひきしめる。

卵焼きとピクルスはお皿の上におさまりました。
ただ唐揚げ2個はお皿の上に乗り切らず別皿でくる。真っ赤な塗りの器にハッと目が覚める。
味染み込ませた鶏もも肉をサクッと揚げてて、おむすびのお供にピッタリ。味噌汁の中の芽キャベツは不思議なほどに苦味がなくて、ホロリと崩れてとろけるおいしさ。味噌の風味もボク好み。
それにしてもおむすびってなんでこんなにおいしんだろう。お皿の上ではキチッと形を保ってて、なのに手にした途端に崩れる予感が伝わってくる。前歯をあてて齧るとホロッとひとかたまりが口の中へとやってきて、それがたちまち崩れてちらかり、ご飯の粒のひとつひとつに戻ってく。
その変容の鮮やかさ。ちらかるとはいえついさっきまで、体寄せ合いくっつきあっていた余韻があって、ただのご飯を食べることとはまるで違ったおいしさがある。お腹も気持ちも満たされました…、また来ます。

 

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