人の産業なのだから…。

北関東を中心に飲食店を展開している会社のイベント。
毎年一度、年のはじめに行われている決起大会にお呼ばれします。
景気が良かったときには多くの会社がこういうイベントをやっていました。けれど最近は少なくなった。
費用がかかる上に、店休をとらなくてはならなくなるから売上確保もできなくなる。「勿体無い」って思う経営者が増えたから。
仲間全員が一堂に会する機会は「コスト」ではなく大切な「投資」であるべきはずなのに…。
それ以上に、「やると一旦きめたことをやり続けること」こそが経営の真髄であるはずなのに、それを環境の変化を理由にやめてしまうことの方が勿体無いのに…、って思ったりする。お弁当でお腹と気合を満たして臨みます。

今年一年の方針が発表されて、店舗ごとの意思表明。
働き方革命は、飲食店の労働環境を変えるだけじゃなくお客様の生活スタイルを変えること。だからコンセプトも含めて根本的なコトを考え直さなくちゃいけないんだ…、というようなことを講演させてもらって宴会。
昼のお弁当もそうだったけど、和食、洋食、中国料理が折衷の料理が次々やってくる。
刺身に揚げ出し豆腐と牛肉の炊合せであったり、中国風の蒸鶏サラダ。牛肉のトマト煮込みとほどよき料理がほどよき分量やってきて、おいしい匂いがテーブルの上に広がっていく…、のだけれど。お酒を作って配って乾杯。飲んで笑って喋ることに忙しくって、料理に箸が伸びていかないうれしい悲鳴の3時間(笑)。

テーブルの上にはグラスの林ができあがってく。
ステージの上ではいろんな表彰。
勤続表彰。
優秀店舗の表彰だとか、その度、みんなで歓声あげて拍手する。

勤続20周年、あるいは25周年。
一つ会社でひとつ仕事を続けて歳を重ねてく。
その間に、家庭をもって子供ができて、その子供が一人前になり家族をもってと、人生の中にひとつの会社で働くことが織り込まれている。
なんてスゴイことなんだろう…、ってしみじみ思う。

求人募集をみてアロハシャツに雪駄を履いて面接に来た人。
履歴書ももたずふらりときたら、履歴書の用紙を渡され記入させられ、しかもそれを行った持ち帰り、明日、持っていらっしゃい。
ネクタイはしめられますか?できればスーツを来ていらっしゃい…、と言われて急いでネクタイとスーツをかって翌日来社。めでたく入社になりました…、って。水商売と言われた飲食業が、外食産業に変わろうと必死になってた時代の出来事。聞いててなんだかなつかしくなり、ウルっと来ました。日本の外食産業の歴史はそろそろ半世紀。

それにしても飲食店とは「人の産業」だと実感します。
資金がどんなに潤沢でも、ロケーションが良くてもそこで働く人がいないと商売は成立しない。頭じゃなくても体の産業。体の仕事が人の心を動かして、それがお金に変わっていくというそのサイクルが、残念ながら今ギクシャクしてしまっているのがもったいなくてしょうがない。
いろんな話をいろんな人としながら飲んで、顔の表情酔っぱらい(笑)。79歳でまだ厨房で現役というゴキゲンおばちゃまと一緒にパチリ。たのしいお酒はありがたし。

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