京橋・松若・ハンオムランチ

午後から日本橋にて用事があって、数寄屋橋からテクテク歩く。
途中、そうだと京橋あたりで昼食とする。
時間は11時ちょっと前。
場所は銀座と京橋を分ける役目の高速道路の高架脇。
そろそろあの店がオープンする頃。
そう思って店の前までいったらちょうど暖簾がでるタイミング。
開店ですか…、と聞いたら、ちょっとドタバタしてますがどうぞ、どうぞと促されお店に入ってカウンターの隅っこもらって落ち着いた。
おばちゃんだけでやってる店です。ピカピカに磨き上げられた厨房の中で、仕込みの最後の仕上げの最中。フードプロセッサーでキャベツをジャジャッとみじん切りにしてそれがここのいつもの漬物。キャベツの浅漬けになっていく。

まだオフィスの昼休みが始まる前でおばちゃんたちの働き、笑顔に店の空気をひとりじめ。さて注文をとメニューを見ます。
食べたいものは決まってはいる。でも魅力的なるここのメニュー。見ていてたのしい。
基本的には揚げ物料理。その組み合わせが何種類か。ただ何をどのように組み合わせるのも自由で、その組み合わせの一例がメニューの裏側に紹介されてる。「お客様が自由に組み合わせたメニュー」とタイトル。これもなんだかあったかい。
揚げ物メニューがズラリ並ぶ料理の中で、異彩を放つのがオムレツで、ここの名物。まずはそれ。そこにハンバーグを組み合わせるのが今日の目当てで、しめて1350円。料理が揃ったら先払いというのがここのルールでお金を準備する。

先払いだけど、お金を受け取りお釣りをて渡すときに一言「ごゆっくり」って言ってくれる。
それがうれしい。
先払いというシステムにはいくつか理由とメッセージがある。
「食べたら早く帰ってね」。これが気軽なランチの店においては多いかなぁ。
忙しい店なら食い逃げ防止対策でしょう。でも、スタバなんかの先払いは、あとの時間は自由に使って心ゆくまでたのしんでってメッセージになる。
定食で、気軽でしかも忙しい店。そこでお金を払ったあとに「ゆっくりしてって」と言われることは格別のコト。
あたたかいなぁ…、って思ってニッコリ。

鍋の中で油が爆ぜる音がして湿った音が乾いた音に変わってく。ジャジャッとおそらく卵が溶かれて鍋に注がれオムレツに仕上がっていく音。そろそろかなぁ…、と思っていると大きな鍋の蓋が開き、豚汁注ぐおかぁさんの後ろ姿の向こうに湯気。お腹がぐーっと食べる準備が整った。

まず豚汁がやってきて、メインのお皿、そしてご飯と料理が揃う。
お皿の上にこんもり山盛りの千切りキャベツ、その両側にオムレツ。それからハンバーグ。…、というかここのハンバーグは一旦焼いたハンバーグに衣をつけて揚げた、つまりメンチカツ的ハンバーグ。短時間で仕上がる上に、なによりご飯をおいしく楽しむことができるから、これでヨシ。

細かなメッシュの豚肉で、中に刻んだ野菜がたっぷり。
ニンジン、玉ねぎが程よく食感残したままで挽き肉の中に混じって食感にぎやか。
噛むとサクッとパン粉が歯切れ、口に散らかる。
それに続いてふっくらとした挽き肉がフワッと歯切れて、肉汁がジュワっ。揚げているのにとても軽やか。ソース無しでも野菜の旨味や塩加減、肉の旨みで十分おいしくあじわえる。
オムレツは表面コンガリ、焦げた感じがまずオゴチソウ。
中はトロリとしっとりしていて、中に炒めた豚ひき肉がたっぷりはいって風味を添える。豚ひき肉には塩で味が整えられてて、しかもちょっと大きめ、ゴロゴロ。だからクチャっと歯切れて卵のふっくら感を引き立てる。
洋食店やホテルの朝のオムレツじゃなく、おかぁさんが作るご飯のおかずのオムレツ。食べるたびになんだかいろいろなつかしくなる、オキニイリ。

ご飯の上に刻んだキャベツの漬物をのっけて食べるのがボクは好き。シャキシャキとてもみずみずしくて、塩の塩梅がちょうどいい。揚げ物でちょっと疲れた舌をしゃきっと洗ってくれるようなゴチソウ。
豚汁の中にたっぷり、具材が入る。よく煮込まれてほろほろ、箸でさわっただけで崩れるような豚肉にクチュッと奥歯で潰れる大根。出汁がしっかりきいていて、ちょっと強めの味付けだけど、他の料理に負けぬおいしさ。うっとりします。山盛りに見えたキャベツも極細で空気をたっぷり含んでいるから、あっという間にお腹に収まる。午後の元気が出てくるおいしさ。また来ましょう…、と思って帰る。いいお店。

 

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