亜麻亜亭でミニロール、ベルガモットの冷たい茶

新宿駅からはじまる朝。「亜麻亜亭」で軽くすませた。
亜麻亜亭と書いて、アマティと読む。
イタリアでバイオリンやチェロの名機を一族の名前であります。チェコには木管楽器を作るアマティもある。けれどBGMは弦楽系で、コースターにはバイオリンの絵。だからイタリアアマティにちなんだ店名でありましょう。お店の雰囲気もどことなく優雅で気持ちが落ち着くお店。
使い込まれたテーブルです。
何度も拭いて、磨き上げ、塗装も剥げて机の素材の木があらわ。味があるといえなくもないけど、そろそろ塗り直しのタイミングだろう…、と思って隣のテーブルみたらキレイに塗り直されておりました。一個づつ、多分、塗っているのでしょうね。剥げているのは少数派。そうわかったら、古ぼけていることがなぜかいとおしくなる。オモシロイ。

分厚いグラスに氷をたっぷり、冷たいお水。グラスに小さな水滴がどんどんついて膨らんで、しばらくするとそのいくつかがくっつき大きく育っていく。
育ちすぎた水滴は自分の重さにたえかねて、ススっとグラスをすべりおちバイオリン模様のコースターをしたたか濡らす。夏景色。
アイスティーをたのんで一緒にロールサンドイッチを追加する。飲み物たのむと100円ちょっとで追加できるサービスメニューで、ツナにウィンナー、玉子を選べる。ケチャップと塩の容器が運ばれてきて、テーブルの上がにぎやかになる。
それにしても器やスプーンはどれもピカピカ。だからテーブルが剥げているのも貧乏くさく感じぬところがいい感じ。

厨房の方からおいしい音が聞こえる。
タプンタプンと玉子をかき混ぜほぐす音。
卵が熱したフライパンの上に流されジュジュっと悲鳴をあげて、カシャッ、カシャッとゆっくりやさしく玉子をさわる音。
湿った音が落ち着くと、続いて卵が焼けるおいしい匂いがしてきて、しばらくするとチーンっとトースターのタイマーがなる。
玉子のロールサンドが到着。
軽くトーストされたロールブレッドにスリットいれて、ふっくら焼いた卵焼き。レタスを一枚挟んで仕上げる。調味料は玉子にほどこしたほんの少しの塩とクリーム。焼けた玉子とロールブレッドの甘い匂いがお腹をくすぐる。喉がなる。

ケチャップぷちゅっと波型模様を作って絞る。そしてパクリとまず一口。
ふっかりとしたロールブレッド。表面ツヤッとスベスベしていて、歯切れて口に入るとそこが上顎につき、しばらくずっと居座る感じ。
舌先使ってそれをそっとこそげ落として食べるとジュワッと焼いた玉子の旨味がにじむ。ケチャップの甘みと酸味で味が整い、あっという間にお腹に収まる。
自家製のベルガモットの香り芳醇なアイスティーをお供にゆったり。空気を満たす音楽が、シューマンのバイオリンソナタにちょうど変わった。第一楽章を聞いたらそろそろ仕事とします。木曜日。

 

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