二日目のお雑煮
朝、今年はじめてのサンドイッチを作ってはじめる、正月2日。
フォションで買ったバターをタップリ含んで焼けた四角い食パン。
年の瀬に売ってた食パンの中で、みずみずしさを残したままで年を越してくれそうなのがこれくらしかなくてこれ。
生地が粗めで、ザックリしていて、なのに重たい。
つまり小麦がバターを吸い込み焼けているという証で、それを賢いトースターで強めに焼く。
焼けていくと甘い香りがやってきて、サクッと乾いて焼きあがる。
パンそのものがおいしいパンで、だから具材はシンプルに。ハムとレタスとゴーダチーズを挟んで仕上げる。
マヨネーズを薄く伸ばしたところに塩。
それからタップリ黒胡椒。
ハムをのっけて、チーズを並べる。レタスの外側。青くて薄いところだけを選んで重ねてパンで蓋してザックリと切る。
前歯をくすぐるトーストブレッドのしっかりとした歯ざわりに、ハムがムチュンとは切れて歯茎を撫で回す。ゴーダチーズがネットリとろけてレタスの葉っぱがパリッと壊れてみずみずしくする。ミルクを飲んで口をととのえ、お腹を満たしてちょっとぼんやり。オゴチソウ。
今年は近所で初詣。
於岩稲荷として有名な陽運寺さんにやってくる。
お寺の向かい側にお岩さんをお祀りしている神社もあって、お寺の方は縁切り寺としても有名。
嫌な縁、悪運を縁を切って良運を呼ぶ。
新たな気持ちでがんばりましょう…、とお参りをする。
お参りをして街をフラフラ。
さすがにほとんどのお店は今日もお休みで、やっているのは八千代寿司というチェーン店の本店くらい。街そのものが閑散としていて人影ないなか、マンションビルの一階に不思議な行列。
一条流総本家がんこラーメンなるラーメン店に並ぶ人たち。今日こうして営業できているというコトは昨日から仕込みをはじめているということ。休みも取らずラーメン作りをするという店主の情熱もスゴいけれど、ワザワザこうして行列をする人の気持ちもスゴいなぁ…、って思って帰る。家で昼。
正月二日目のお雑煮作る。
一年の最初の雑煮は白味噌仕立て。
二日目にはおすまし仕立ての雑煮を作る。
どちらも丸餅。
出汁の中でコトコト煮込んでポッテリさせたもの。
出汁と具材だけ変えて違った料理にして食べる。
せっかくついた餅を無駄にしないよう「あきない」ような工夫をするのが「商い屋」のすべきこと…、って。
だから昔から雑煮は2種類。
今日のおすましの具材はブリとしゃれこんだ。
ほどよきサイズの分厚い切り身。グリラーでこんがり焼いて、お餅の上に優しくのっけ、かまぼこ、三つ葉を飾ってそこに出汁をたっぷり。
柚子の皮を削ってちらして、出来上がり。
汁の上にブリの脂がキラキラ光る。光るだけじゃなく出汁に深くて力強い旨みをくれて、餅をおいしくしてくれる。
それからちまき。ティンフックのおかぁさんが毎年年末に作るちまきを去年、わけてもらっていたもの。バナナの葉っぱで包まれていて、ずっしり重たい。大きなロースハム一本分くらいの大きさで、筒状にスライスしたのを焼いたり揚げたりして食べるんだと教わった。
ココナツオイルがあって、それをタップリ鍋に放り込み溶かして温めて、そこにちまきを放り込む。もち米がぱちぱち音を立てながら破裂するように白くなってく。いい匂いがしてきます。
もち米で包み込まれているのが豚肉。それから玉子のそぼろ。パリパリ焦げたもち米が奥歯で壊れ、その内側にはもっちりとした蒸したもち米。豚肉の脂の旨みと甘みが口に広がっていく。ベトナムのお正月の味ってこういう味なのかなぁ…、って思って食べた。あったかい。
あけましておめでとうございます!
サカキさんお手製のお雑煮はお母様直伝の味なのでしょうか?
白味噌仕立てのお雑煮は朱色のお椀も相まって見た目も上品で美味しそうですね。
我が家のお雑煮は鶏肉と干し椎茸の出汁で具だくさんで美味しいですが、花麩もあったりして見た目がゴチャゴチャしてます笑
今年もサカキさんの作る食べたくなるサンドイッチと可愛いホラーの真っ二つケーキを楽しみにしています!
ミィさん
家のお雑煮はもっと沢山具材が入ってます。
特に二日目のお雑煮には椎茸の煮たのや金時人参やら色とりどり。今日はちょっとズルをしました(笑)。
今年もたのしくゴキゲンに、あれこれ食べてみようと思っています。おいしいおすそわけ、楽しんでいただけるとうれしいです。
おめでとうございます。
あけましておめでとうございます〜
ブリ入りのお雑煮いいですね〜
我が家は
あごだし、するめ、こんぶに
ブリ、カツオ菜に、煮餅の博多雑煮
うまかったです〜
本年もうっかりよろしくお願いいたしまする〜
ネコスタさん
昨年の後半はボクがバタバタして、なかなかウッカリできない状態。申し訳ありませんでした。
今年もよろしくお願いします。
私の国では、昨日は元旦が日曜日だったための振り替え休日。
孫は今日から学校です。
クッキーバターのサンドイッチを食べて、元気に出かけていきました。
また今日から普通の日の始まりです。
利夫さん
お正月をユックリ時間をかけてたのしむ習慣は日本ならではかもしれませんね。
年が変わるということに特別なめでたさを感じる…、「新しい」というコトに神聖な何かを感じる日本人のメンタリティーゆえかもしれません。
クッキーバターのサンドイッチ。
ベリージャムやバナナを挟んで食べたくなっちゃいます。