二度目の土用、特製で中入れでメロン付き!

今年2度目の土用の丑です。伊勢丹の食堂街の宮川にやってくる。
ちなみに今日はタナカくんの納骨の日。帰るべき場所にやっと帰って納まった。西に向かって手を合わせ、鰻を食べる。10年くらい前までかなぁ…、二人ともスゴくたくさん食べられた当時、ハラペコのうえに元気を出したいって思ったときにここで食べてた丼がある。
「特製中入れ大丼」なるうな丼。
お店の人が「今日は何にいたしましょうか」と注文を取りに来て、それに対して「特製」とボクが注文はじめた途端、彼は大きく頷いてニコニコしながらボクと一緒に「中入れ大丼」て続けていった。
元気になるための呪文のようなトクセイナカイリオオドン、今日もいただきます。
蓋付きの大きな陶器の丼に、汁に漬物、茶碗蒸し。これが届くまでずっとソワソワしながら待って蓋をあける瞬間のうれしそうな顔を今でも思い出す。

ただ気に入らないことがひとつだけあった。
ここの茶碗蒸しには椎茸が入ってる。しかも具として入ってるだけじゃなくって、出汁も椎茸でとっているから椎茸嫌いの彼にとっては天敵みたいな料理で、ボクが引き受け代わりに鰻の切り身の半分を彼に贈呈。
果たして等価交換かどうか甚だあやしいトレード。でも彼がうれしそうにするからそれでよしとした。茶碗蒸しを食べ進めていくと銀杏が一個出てくる。この銀杏が好物で、だから彼にゆずって残りを食べる。それにしても彼は茶碗蒸しを上手に作った。ボクが作るとスができる。気が強い人が作るとそうなるらしいよ…、なんて憎まれ口を叩きながらそれでもおいしく作ってくれるのがうれしかった。茶碗蒸しはひさしぶり。

肝吸いにもしめじが入っているのだけれど、あらかじめそれは入れないで…、ってお願いしてた。
今日はたっぷりしめじつき。
ここの肝吸いは塩がパリッときいてて、鰻の味に負けぬ感じがボクは好き。

二段重ねのうな丼です。
器の底にご飯を少々。
上に鰻の蒲焼きを2切れ、ご飯をのせてまたまた蒲焼き2きれで、都合鰻が2尾使われた贅沢うな丼。
一番上の鰻はパリッと焼きたて感がたのしめて、ご飯の間の鰻は蒸されてふっくら、やわらか。ご飯に鰻の脂や香りが容赦なく混ざってご飯だけを食べても鰻を食べてる感じがするのがゴチソウ。

ちなみにここ、タレがおいしい。サラッとしていて甘みやさしく醤油の風味がキリッとしている。しかもそれが徳利状の器にたっぷり入って食卓に供されていた。それをザブザブ、たっぷり使って食べるのが好き。うな丼はつゆだくに限る…、なんてニコニコ、食べていた。
ところが今の時期のコト。使い回しの容器は不潔ということdしょう…、パックに入ったタレに代わって色気なし。
これは嫌だねって猛烈に怒っただろうなぁ…、とはいえザブザブかけて味わう。容赦なく。
食後にメロンがつくのも特製ならでは。そうそう、メロンを食べるたび「麤皮のメロン」の話で盛り上がる。一個を6分の1にカットしてそれでなんと1万円。でも値段以上のおいしさにびっくりしたよね…、って思い出話も思い出のうち。なつかしい。

 

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