丸福珈琲店からできたばかりのヨツサン勝牛

大阪の千日前に本店のある丸福珈琲店。最近、東京にも積極的にお店を出してる。秋葉原のヨドバシカメラの中のお店をはじめて訪ねる。
暗くてムードのある店で、贅沢過ぎぬ上等な空気感が悪くない。
昭和9年創業ということですから、80年を超える歴史です。しかも独特の喫茶店文化を持った大阪という街で磨かれ、鍛えられた店。一家言はあるのでしょう。…、けど、カレーがメニューにあるのです。しかも元々洋食店をやっていた人がはじめた商売。だから自信があるのでしょうね。自信があるから積極的に売る、売れる。店の中にはカレーの匂いが充満してて、どんなにコーヒーがおいしくても香りを味わうようじゃない。

たしかにコーヒー専門店と喫茶店は別物で、だからここは喫茶店。そう割り切れば悪くない。
アイスコーヒーをお願いすると、甘くしますか、ブラックですか?と聞いて来るのも昭和喫茶の定番で、甘いの選んでゆっくりと飲む。

朝のルノアールでトーストサンドを食べ損なって、メニューをみるとなんとトーストサンドイッチがあるではないの。
選んでたのむ。
丁寧に作られている…、って感じがします。
決して大きな厨房ではないのだけれど、のぞいてみるとコックコートにコック帽を着た調理人的格好の人が2人たってて次々料理を作る。
カレーの他にはホットケーキが人気のようで、だから厨房の中はかなりニギヤカ。忙しげ。
で、やってきたサンドイッチのうつくしきこと。表面こんがり焼けていて、その焦げ色が力強くてパンの香りもかなりあまやか。朝のカタキを今日のおやつでとる感じ。

ただパンが分厚い。フッカリしていて、焼けたところはサクサクだけど内側部分はやわらか。そしてみずみずしい。挟んだ具材はハムと卵サラダで大阪から来たのに玉子が卵焼きじゃなく卵サラダというのがちょっと不思議なところ。
どちらにしてもパンのおいしさ、食感が強烈だからこれは厚切りトーストの進化系だと思った方がいいんだろうなぁ…、と思って味わう。ちなみにノリタケの食器かなぁ…、と思って裏をかえしたロゴが丸福珈琲店とオリジナルだったコトに仰天。笑っちゃう。
甘いアイスコーヒーにミルクを入れて、甘さ、苦味をまろやかにする。驚くほどに酸味がなくて、ミルクを入れると子供コーヒー牛乳のようになるのもご愛嬌。のんびりしました。悪くない。

 

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夜は家の近所で食事としました。
それというのも、本日「京都勝牛」が開業したから。
最近、勢いのある牛かつの専門店で場所はあの弁天庵があった場所。
店の外装はほとんどそのまま。
ネオンや看板が変わっただけではあるのだけれど、お江戸的なる粋で渋めの店作りから、毒々しいほどの京の雅デザインのおしつけがましい外観になった。

イトーヨーカドーが手をひいた後、ここがどんなお店になるんだろうとワクワクしてた。
四谷三丁目というチェーンストアにはむつかしい町。
どこにもないような店が出来るといいんだけどなぁ…、ってワクワク待っていたのだけれど、結局やってきたのはチェーン店。
こういう物件ってあるんですよね。大手の手垢がついてしまって、それからずっとチェーン店が次々お店を開業し、次々、次のチェーンストアに手渡されていく。チェーン店癖がついた場所になるんだろうなと思う夜。
お店の中もほとんどレイアウトは変わらずで、明るくなった。最近流行りの安く酒を飲ませる店の典型的なる店の雰囲気。しょうがない。

メニューは牛かつ定食と牛肉を使って作るタレカツという絞り込まれたわかりやすさ。
弁天庵のときには先払いでセルフサービス。
今度の店はテーブルサービス、後払い。
そのシステムゆえか、ああるいは揚げ物というのが飲む気を誘うのか、多くの人が酒を飲んでる。
それも今時のハイボール。
ジュワリ炭酸で喉を洗って揚げ物食べる。

本来ならば、卵焼きとか板わさ、あるいは天ぷらで蕎麦前の日本酒やビールを飲む方が粋でおしゃれなはずなのに、弁天庵で飲む人は例外的。
時代は変わるということなのでありましょう。

牛肉の種類、あるいはグラム数で牛カツのメニューがいくつか用意されてる。
ひとつは和牛の牛かつたのみ、もう一種類は「牛づくし」という普通の牛かつとタレカツ、ローストビーフのミニ丼のセットをたのんだ。ミニ丼付きのセットには山芋とろろを追加して、しめて2人で5000円弱。
弁天庵で5000円を食べようと思うとかなりいろんなものをあれこれたのんで、腹一杯にしなくちゃならない。さすが牛肉というコンテンツ。あっという間にこんな値段になっちゃった。
30秒で揚げ上がるというのが特徴で、待たずに食べられるというのが売りであるはずなのに、10分ほども待ちました。開店直後、しかも満席。調理作業がおいつかない繁盛ぶりにぼんやり待った。

そして料理でありますが、ネットリとしたレアな牛肉の食感に、バリバリ壊れるパン粉衣の砕け感。とんかつにはない痛快感と、肉を食べてるって感じが独特。悪くはない。
けれどソースに出汁醤油。塩の中にまで大量の化学調味料が混入していて、舌が疲れる。ローストビーフのタレもそう。たれカツのタレもエグみすら感じるおいしさで、極めつけがカレーうどんの過ぎるおいしさ。
多分二度とはないだろうなぁ…、と思って帰る。ちょっとさみしい雨の夜。

 

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コメント

  1. まーさん

    たまプラの丸福愛用しています。どろっとした濃厚で、かつ香り高いコーヒーは、私の理想です。妻はホットケーキも美味しいとのことです。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      まーさんさん
      アイスコーヒーも濃厚でした。シアトル系のコーヒーと違って、味が凝縮されている感じ。日本の喫茶店のコーヒーの究極の姿かもしれませんね。
      ホットケーキ。
      次は狙ってみます。

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