串揚げいしやん

ひさしぶりに「いしやん」に来る。
串かつの店。
大阪由来の串かつ専門店が東京にも沢山できた。
できたというか、いまだにどんどん増えていて、歌舞伎町だとかを歩くとココって東京の街?って思ってしまうほどの勢い。
そのほとんどがチェーン店。
いくつかの異なるチェーン店があるのだけれど、どこに行っても同じチェーンじゃないかと思ってしまうほど煮ているところがまたオモシロイ。
創造性を発揮せずともいい場所は、モノマネ上手さんと資金調達上手さんの草刈り場…、ってコトなんでしょう。
ココもかつてはそういうチェーン店指向の会社が串かつの店をやっていた。
ただ、そこは1年ほどで撤退し、しばらく空き家になっていたのを今の経営者が引き継ぎ開業。ずっと繁盛させ続けてる。
50種類ほどの串かつのネタ。おまかせするとストップするまで揚げてくれるとか、ソースは二度漬け無用だとか大阪的なところもあるけど、っキャベツ食べ放題ではなかったりする。いろんなところがオリジナルで、大阪風の真似でないのがよかったのでしょう。

おつまみ料理が多彩に揃っているのもたのしい。お通しはずっとココの名物の甘い豆腐とキャベツの漬物。かぼちゃやさつまいものような野菜をすりおろし、豆腐状にしてはちみつかけて食べるというモノ。今日は里芋。ネットリ感がなんともステキ。キャベツの漬物にはゆかりが混ざって、シソの風味でさっぱり酒が味わえる。
生のピーマンを細切りにして自家製なめたけで和えただけという料理がシャキシャキ。苦味おいしく大人味。イカのぬたは定石通りで、手が込んでいるというより気が利いているところがたのしい。男の料理…、っていう感じ。

串が続々揚がってきます。まずは稚鮎。今の季節ならではのネタ。軽くよじって串にさし細かなパン粉を叩いて揚げる。するとまるで泳いでいるような姿に仕上がり、食べるとワタの苦味が季節を教えてくれるよう。
カニクリームコロッケは串に刺さずにそのまま揚げて、タルタルソースで味わう趣向。ぽってりとして、パン粉衣がカサカサ散らかる。グラタン食べてるような気持ちにしてくれる、揚げるという調理方法ってスゴいんだなぁ…、ってしみじみ思う。
煮た里芋を揚げるとこれはまるでコロッケ。ネットリ、カサカサ、オゴチソウ。

エビが来ます。
ほどよきサイズのエビはむっちり。
串にしっかり刺さっているのに、前歯で軽くしごくとスルンと抜ける。
甘み、風味もしっかりしてる。
尻尾までもがカリカリおいしく、しかもココのソースのおいしいコトにはいつも感心します。野菜の旨味や甘みに酸味。ソースらしいスパイシーなところもあって、揚がったパン粉をさっぱりさせる。
実は今日。ココに来ようと思いだしたそのきっかけがこのソース。口いっぱいにソースの味が滲み出してくるように思い出されてそれでやってきた次第。思い出以上にみずみずしくて、豊かな風味にウットリします。
モツァレラチーズにパン粉をつけてさっくり揚げたところに生ハム。その塩味と脂の甘味でたのしみという趣向の串も、ソース味とは違ったおいしさ。

ホタテの串がやってきます。白出汁を含ませ仕上げた串でそのまま…。言われて持ち上げ口に運ぶ途中にタラリと白いジュースが垂れ落ちる。お皿に点々とたまるおいしいホタテのジュースで、指で拭って食べるとすでにおいしくビックリ。串を口にふくむとジュワリと、おいしいジュースが滲み出す。
レンコンはたっぷりソースに浸してパクリ。ザクザク奥歯で壊れる食感痛快で、口に散らかるパン粉と一緒にトロリとろけて消えていく。
そしてココで一番好きな子持ち昆布の串をパクリと。ザクッと歯切れたその断面は熱が入って白く変わった魚卵がたっぷり。その粒粒がプチプチはぜて口の中をニギヤカにする。口の中がつかの間お祭り状態になる、オゴチソウ。

使い終わった串を収めるカップがどんどんいっぱいになる。
細い串あり、太い串あり。
長いの、あるいは短いのと多彩な串が思い出させる多彩な味わい。
細い形の串が次々、続いて来ます。
豚肉を西京味噌でつけたもの。
味噌漬けにした素材ってなんでこんなに力強くておいしい。味わいだけじゃなく食感もネットリとしたたくましさにて、パン粉衣に一歩もひかぬ存在感。
脂の風味もまた上等。
赤ウィンナさんは衣ののりが悪いのでしょう…、スベスベしているその表面をレースのように覆う衣が儚くて、齧るとホロリとほどけるように崩れてく。牛串揚げを最後に食べて、火曜のお腹に蓋をした。

 

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コメント

  1. Eiko

    わぁ!久しぶりの「いしやん」ですね!
    先日この通りを車で通りかかったら。いしやん、灯花、の弥七と、さながらグルメストリート!だったんですね~

    美味しいものが人を呼ぶのか、美味しいものが分かる人が店を呼ぶのか。羨ましいスポットです☆

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      Eikoさん
      お店の前を通るたび、来なくちゃと思いながらやっとひさしぶりの来店となりました。
      確かに、この店ができてからこの界隈は本当ににぎやかになりました。ひとつひとつのお店が街にとって必要な店であり続けようと努力した結果なのだろうと思います。

  2. はっち

     関東では高くってなかなか食べられない串揚げ。
    でも、ここは思ったよりもお手軽な価格ではないですか。
    良いところを教えてもらいました。
    サカキさん、ありがとう!

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      はっちさん
      昨日は焼酎のボトルを一本開け、それをキープしお腹いっぱいになったにもかかわらず一人5000円ほどという値段でした。
      納得できる価格k。
      しかもちょっとがんばれば手に届く贅沢価格。
      ありがたいですよね。

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