中華亭分店、蔵王の麓で中華そば

大河原から南に向かって白石市。
行列ができる人気のラーメン店「中華亭」で昼をとやってきたのだけれどなんと臨時休業。
ならば足を伸ばして蔵王町にある「分店」に行ってみようと車を走らす。
蔵王の麓に向かってズンズン。民家もまばらな田舎道を走った先に温泉街。そのにぎやかさもたちまち再び山道になり、すれ違う車もほぼ無くなってくる。もうこの先にはスキー場くらいしかないんだという静かなエリア。
目に入るものと言えば鬱蒼と茂った木々ばかりという、なぁんにもないところに突如、車が集まる大きな駐車場。
「中華亭分店」という看板。こんなところにお店があるというのがまずビックリで、中に入ると席は一杯。ウェイティング。お店の奥には厨房があり客席はほぼカウンターだけという造り。スープのおいしい匂いがしてくる。

厨房の出入り口の上にメニューが書かれた木札がかかる。
なんとメニューは「中華そば」だけ。大盛りがあり、麺が二玉になるダブルがあり、チャーシュー、メンマととても単純なトッピングが選べてと本当にシンプル。追加で選べるトッピングもネギにメンマ、チャーシュー、海苔と至って単純。うちは自慢のこの一品でがんばってます…、って気合を感じる。
ただお店の人たちが気合まみれかというとそうでもなくて、接客おだやか、お店のムードはのんびりしている。熱い気持ちが伝わる店は好きだけど、暑苦しい店は苦手でだからこういう店は好き。ほどよき素人っぽさがあるのも魅力で、ちょっと時間がかかります。
丁寧に一杯、一杯作っているのが伝わってくるからのんびり、お腹を鳴らしてまって来たのがこの一杯。大盛りのチャーシュー麺をもらいます。

透き通ったキレイなスープ。
鶏がらスープに豚の味わい、雑節あるいはイリコっぽさを感じる初めて食べるのに、どこか懐かしさを感じさせる味。
まさに典型的なる中華そば。
一口目はちょっと物足りなさを感じるスープ。キレイな油がキラキラ浮いて、それがスープの熱さを閉じ込めかなりの熱々。

麺は細いストレート麺。色白で長方形の断面で角はなめらか。スルンと口の中へとやってきてスープをたっぷりたぐりよせる。そしてザクザク歯切れてく。加水をほとんどしないで鍛えているのでしょうネ…、熱いスープの中にあるのにハリがあって硬さすらをも感じさせるのがオモシロイ。
脂をキレイに取り除いて煮込んだチャーシューは豚のもも肉。メンマに海苔、荒く刻んだ白いネギ。
どれひとつとして変わったものはないけれど、中華そばの丼の中にあってほしいものが全部揃っているのがステキ。

キレイに磨かれたカウンターの上には調味料が多彩に揃う。濃い味が好きな人用にとラーメン醤油。舐めてみたらチャーシューの煮汁のような味。
胡椒が2種類、七味があって、辛口胡椒はビリビリ辛く、普通の胡椒は香りが鮮やか。七味を使うとラーメンスープが和風な風味になるのがたのしい。
最初は物足りなく感じたスープが、どんどんおいしくなってくる。
一つは舌がなれたから。それにいろんな具材の味が溶け出し混じって、味の変化がついてくる。スープを吸い込み柔らかさをましたチャーシューはふっくらとろける。メンマはザクザク、歯ざわりがよく麺のなめらかを引き立てる。
食べ続けるのがたのしいおいしさ。体が芯からあったまり大盛り分の麺がお腹を膨らすけれどしばらくしたら気持ちよくお腹がすいてくれるんだろうって予感するのがまたオゴチソウ。近所にあったら通うだろうなぁと思って店を後にする。蔵王の麓の桜は満開。春の午後。

 

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