世間話がたのしくってあたたかくって…。

お昼ご飯を軽くしようとリッツボン。
新宿2丁目のおむすびの専門店にやってくる。
かつては朝、営業していた店なんだけど二丁目と言えば夜の街。それでさすがに朝は休業。お昼からの営業になっちゃった。
くるとホッとするお店。
ご機嫌でいつもにこやかなマダムが1人でやっていて、お店に来る人ものんびりとしたおなじみさんたち。忙しいときもあるようだけど、ボクが来る時間は大抵ひとり。世間話に花をさかせて、他愛もない噂話にうち興じながらおむすびが出来上がるのを待つのがたのしい。
1人になると噂話をしなくなる。世間話もできるわけでなく世間がどんどん小さくなるから、こういうお店でのんびりと世間話ができるというのがありがたくって、一番うれしいオゴチソウ。多分、昔からスナックっていう場所がこういう機能を果たしていたのでしょうネ。昼のスナックはおむすび屋さん。なんてたのしい、ありがたい。

注文するのはいつもおんなじ。
おむすびを2個。一つは梅でもう一つはスパム。
梅は酸っぱく、スパムは脂が焼き切れカリカリで歯ざわりムチュン、香ばしい。
どちらもご飯はふっくら。
かろうじておむすびの形をしていて口に含むとパラリとちらかる。
海苔はパリッと上等で、香りがよくって食欲膨らむ。
これに甘いおむすびと味がしっかり入ってサクッと揚がった鶏の唐揚げ。野菜のピクルスに汁がつく。汁の実はだいたい週で変わって今日は大根、豆腐。やわらかに炊かれた大根はクチュっと潰れておいしい出汁を吐き出しながらとろけてく。甘い麦味噌。徳島出身のマダムが作る味噌汁が、ボクの田舎の汁とよく似てなつかしい。
今日のピクルスは大根、アボカド、ニンジンに茄子。ねっとりとろけるアボカドが口をスベスベしてくれるのがオモシロイ。

それにしてもスパムおむすびのおいしいコト。ご飯にたっぷり胡椒を混ぜてむすぶのです。しかも天塩と一緒に胡椒も手に振りむすぶから、ご飯の表面が灰をかぶったみたいに見える。香ばしくって最初はピリピリ辛いのだけど、噛んでくうちにご飯と混じって軽い甘みを感じるたのしさ。
スパムの下にはマヨネーズ。和食、洋食を越えたゴチソウ、オキニイリ。
今年の正月には戻ってこなくていいからネ…、ってすごく自然に徳島の母から言われたの。さすがにちょっとショックだったわとマダムがいう。ボクも母にもう半年以上もあってない。人と人とがふれあうコトを警戒しなくちゃいけないなんて、なんて切ない。なやましい。

 

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食後にオールシーズンズコーヒー。リッツボンから歩いて1分。
お店の一角を占めるコーヒーの焙煎機。ローストし終わった豆をひと粒ひと粒丁寧に見極め不良を弾いて捨てる。
その真剣な横顔に、コーヒーをおいしく保つことってこんなに大変なんだって思ったりする。
にもかかわらず、コーヒーを作るスタッフの笑顔明るく、元気で始終ニコニコしながら働いている。気軽なムードがいいなと思う。
ひと夏、エスプレッソトニックをたのしんだけど今日はおむすびを食べた〆ということもある。マキアートを選んで飲んだ。
たっぷりのスティームミルクに泡、エスプレッソ。それを器用に注ぐだけで模様ができる。これをはじめて見たときは、まるで魔法じゃないかと思い、ところが今ではこういう仕事も普通になった。なんて贅沢なことなんだろうって思って感謝。オゴチソウ。

 

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