上野の丘に残穢を覗く
上野をウロウロしている途中。お茶を飲みます。御徒町の駅の近くの純喫茶。
お酒を売らず、女給も置かない純粋な喫茶店だったから純喫茶。
過剰な付加価値をつけぬ分、コーヒーをおいしくするばかりでなく、店のインテリアにこだわるお店が多かった。
この店も、そんな時代の名残が随所に残ってる。お店の外観からロゴ、タイルや階段のモザイクに至るまで全部オリジナル。
これでもかってくらいにキラキラしたシャンデリア。それも一個どころじゃなくお店に向かう階段の踊り場にあり、店内にあり。ステンドグラスもゴージャスで、今、こういう店を作ろうと思っても出来ないコトが沢山あるんだろうなぁ…、って思う。
この昭和的なるインテリアと、ケチャップまみれのナポリタンが有名でワザワザやってくる人も結構多い。昔ココでよく打ち合わせをしていて、それも2年前くらいかなぁ…、ひさしぶりで懐かしい。
ちなみにこの店。ボクが好きでしょうがない映画のロケーションに使われた場所。
「残穢【ざんえ】ー住んではいけない部屋」という、しみじみ怖いホラー映画で、ホラー小説家たちが集まり打ち合わせをする場所がココ。
この現実離れした豪奢な空間が、現実離れしたホラーな世界の話をするのによかったのでしょう。今日もアイスコーヒーを飲みながら、ぼんやりしてると今の時代がいつなのかまるでわからなくなってしまうような気持ちがしてくる。オキニイリ。
その映画のトレーラーを貼っておきます。
Netflixで配信されてて、原稿書きで煮詰まるとなぜだか見ちゃう。見ているとアイディアが不思議なほどに湧いてきて仕事が捗る。理由はまるでわからないけど、頭のどこかを刺激するんじゃないかと思う。オモシロイ。
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さて本格的な夜ご飯。自宅で軽く料理を作る。
お腹が空いたからというわけではなく、作ってみたい料理があって。
まず茶碗蒸し。バーミキュラのライスポットで作ってみたらどうなるだろう…、と。一度高温で少量のお湯を沸騰させて、そこに器を入れて蓋する。無水調理ができるほど密閉性の高い鍋。しかも温度設定が完璧にできるからでしょう。スも入らずにキレイにできる。スベスベでなめらかな上等茶碗蒸しの出来上がり。
挽き肉に水気を搾ったニラと玉ねぎを混ぜた餃子のあん風のモノを、皮ではなくて油揚げに詰め込み蒸し焼き。こんがり焼いてみたらばこれがなんともおいしい。白ソーセージを茹でて炒めてケチャップとカレー粉まぶして一皿とする。よき一日の〆とした。
サカキさんはじめまして、佐川と申します。
毎日楽しみに拝読しています。
ライスポットで茶碗蒸し!
なんて面白いアイディア。
出来上がりもとてもおいしそうですね、
試してみたいと思いました!
佐川さん
ライスポットはいろんな可能性を秘めた調理器具だと思います。ご飯をたくだけではもったいないほど、機能が充実していて、ちょっと惚れております。
温度と時間の管理がしっかりできるのと、直火ではない安全なところ。だから安心して長時間調理ができるのがありがたいです。
今日はローストポークを作りました。上出来でした。