熊本人吉、上村うなぎ屋で地焼き鰻の生命力を堪能ス

熊本県の人吉市。球磨焼酎の生まれ故郷で、水のキレイな温泉町。
おいしいものに恵まれた街でもあって、中でも昔からの名物が「鰻」。キレイな水がある街には鰻の専門店が集まりやすい。ここもそういう場所なのでしょう。
一番人気と言われる「上村うなぎ屋」にやってくる。
朝10時からの営業です。お昼時には連日行列。11時前なら入りやすいという営業時間の配慮がうれしい。
到着したのは10時10分ほど。お店に入るともう何組か先客があり、次々、案内されていく。奥へ奥へと通路が続き個室が並ぶ。途中、中庭があってそこには桶が積まれて上から水が注ぎ込まれる。鰻の癖をなくす工夫を眺めつつ、案内されたのは小さな部屋。テーブルが2つ置かれて部屋の片隅には電子ポットが置かれてる。お茶はご自身でご自由に…、というのどかな雰囲気。悪くない。

うな重とうなぎの白焼きをたのんで食べる。
すべての人が鰻をたべに来るお店です。だから開店と同時に厨房の中ではずっと鰻を焼きっぱなしの状態で、それほど待たずに料理が出てくる。
まず白焼きが登場です。分厚く大きな鰻が一尾。炭で焼かれた脂の香りがこうばしく、お腹を鳴らす。表面サクッと自分の脂で揚がるように焼き上がっていて噛むとじゅわっと脂がにじむ。バリッと焼かれた地焼きの鰻。蒸していないから歯ごたえがあり、しかも脂をたっぷり蓄え仕上がっている。
ザクッと歯切れて口の中を脂でひんやりさせながら、むっちり歯切れて徐々にとろけて消えていく。丁寧に仕込まれ繊細に焼かれていながら、味、食感は野趣にあふれるおゴチソウ。

それほど待たずに今日のメインのお重が運ばれ、テキパキ、テーブルに並べられてく。
深い。そしてずっしり重たい蓋付きの重。
蓋を開けると中からおいしい香り混じりの蒸気がポワン。
タレをまとってこんがり焼かれ、その焦げ色もうつくしい。
切り身が4枚。ご飯の上にぎっしり並んで食欲誘う。
かなり甘めのタレで、含んだ糖分ゆえに焦げの風味は力強くて鰻自体の脂と一緒になって強い旨味を生み出す。白焼きほど表面がバリバリではないけれど、地焼きの鰻ならではの噛みごたえを思う存分たのしめる。
ご飯にほとんどタレをかけず、鰻の味で白いご飯を食べてるような感じも独特。ご飯は固めでパラッと仕上がり、ネットリとした鰻の食感ひきたてる。

ひと切れ分で江戸前鰻一本分の脂がゆうにあるんじゃないかと思えるほどの濃厚鰻。それが4切れ…、と思っていたらご飯の中に2切れ、鰻が眠ってました!
ご飯の間でむされるようになった鰻は、ムチュンと感が強くなり一層、脂をおいしく感じる。
濃厚だけど後味がスッキリとした脂をたのしむ白焼き。焦げた甘ダレの風味とザクッと歯切れる食感をたのしむご飯の上の蒲焼き4切れに、むっちりとした鰻の肉の迫力を味わうご飯の間の鰻と、一度に3つの鰻の味わいをたのしみお腹が満たされていく。肝吸いの上に浮かんだキレイな脂と、おどろくほどに大きな肝が今日の鰻の生命力を教えてくれる。体の底から元気が湧いてやってくる。

 

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