上手くて旨い立ち食いそば屋、四ツ谷の政吉

先日行ったお店でしみじみ感心させられた。
なにに感心したのかというと、商売のやり方と商品のおいしさ。しかもその両方とも丁寧でお客様思いであるというのがさらなる感心で、いい勉強をしたな…、と思った。
「政吉」という立ち食いそばのお店です。
四ツ谷駅前の飲食店が立ち並ぶ路地商店街に面したビルの一階にある。
通りに対してセットバックした建物で、店の前がテラスのようになっている。そこに丸いテーブルと椅子。そこだけみるとカフェのようで、けれどお店の中にはカウンターだけ。イスはなしの立ち食いそば店。
まず感心したのが看板です。
店の前に置かれた大きなメニューボードで、商品名が店内の置かれた券売機のパネルと同じデザイン、順番で並んで表示されているのです。

券売機の前に立つとドギマギします。食べるものが決まっているときですら、その商品のボタンがどこにあるのか探して焦ってしまう。何にしようかと考えはじめるとメニューボタンが暗号のように見えてきたりして、心拍数が上がってくる。ボクの後ろに誰か立つなよ…、とゴルゴ13の気持ちになっちゃう(笑)。
券売機の前に立つ前に予行演習ができるシミュレーターのようなメニュー看板。なんたる発明。余裕たっぷりに食券を買い店に入るとカウンターの上にはたっぷりのネギ、ワカメ。調味料も多彩に揃い特徴的な容器の使い方が、ラベルで説明されてたりする。

夜は居酒屋営業。
営業時間や定休日などがきちんと壁に明記されてる。
夜の居酒屋メニューも貼り出されていてしかもそれらがとても魅力的。
次は夜に来てみようか…、と思わせるのが上手いと思う。

冷たいやまかけそばに春菊天を追加した。
注文してからゆではじめ茹で上がったらザブザブ洗って〆て仕上げる。
しかもその茹で上がりのタイミングを、天ぷらの揚げ上がりにあわせて調節。天ぷらを揚げる担当とそばの担当が互いに声をかけあって、だからそばと天ぷらが同時に完成。その手際の良さとチームワークにウキウキしてくる。出来上がり。

旨いです。麺は腰が強くて軽く粘った食感で、噛み切ろうとするとかなり抵抗します。歯切れよりも喉越しを味わうタイプで香りはかなり力強い。山芋とろろをまとうってトゥルンと喉の奥へと一気に滑っておさまっていく。
汁がいいのですネ…、しっかりとした出汁に醤油の風味。自然な甘みと強い旨味でそばにからんで口を潤す。味も風味もしっかりしてて、なのにゴクゴクそのまま飲んでも味わえる。
揚げたての春菊天は絶品です。油の香りはさわやかで春菊ならではの緑の風味が口に広がる。表面さくさく、中はふっくらやわらかでちぎって汁に浸すとゴクゴク吸い込む。じょじょに春菊のおひたしみたいになっていく。
上手くて旨い。なんてステキな店だろうと勉強しました。オキニイリ。

 

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コメント

  1. Diana

    サカキさん

    モーニング蕎麦(笑)を四ツ谷駅近辺で探し求め、此処だっ!と確信。
    しかし、開店が2時間以上あとだったので、その日はあきらめました。心残りだったお店のリポートありがとうございます。

    お写真から、セルフわかめの模様。わかめ好きにはたまりません。
    冷たいそばを躊躇するような季節になってきましたが、温つけもあるなら機会を見て、行かねば!
    揚げたて、サクサクの春菊天いいですね。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      Dianaさん
      おっしゃるとおり、開店時間がちょっと遅めなんですよね。こんなお店で朝蕎麦をたのしむことができたら、移動の前に一駅歩くモティベーションがグイッと湧いてくれそうで、ちょっと残念。
      でも夜の営業に力をいれているからしょうがないんでしょうね。
      温つけそばがおいしい季節。また行かねばと思いました。

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