三品になっても価格はひとしな、ヒトシナヤ

ちょっくら羽田。出発のためじゃなくてやってくる人を出迎えるためにモノレールに乗る。
ついでに「HITOSHINAYA」で朝食をとる。
第一エアターミナルの北ウィング側。ボディーチェックのゲートを入る前にあるお店。
この店ができたのが約10年前の2014年の春のこと。ビックリしました。あぁ、こういうやりかたがあるんだなぁ…、って感心もした。
なにしろ朝食メニュー「ひとしな」で勝負する店。わかりやすい上、和朝食というのは定食の基本ですから、昼食べようが夜食べようが、お腹がたのしく満ちることにかわりない。
できた当初は焼き鮭定食とお粥定食の二本立て。お粥が安い値段設定で、値段を売ってるようなメニュー構成だった。
今は3品。焼き鮭にご飯、お粥にお茶漬けとどれを選んでも1800円。値段を選ぶのでなく、料理を選んでというメニューになった。三品になったけれども価格はひとしな。潔い。焼き鮭定食を選んでたのむ。

まず出汁が湯呑みに注がれ供される。お茶は出さずにお冷だけ。
出汁は日本料理の基本ですから、それがおいしいということは料理に対する期待もたかまる。お茶にコストをかけるなら、その分、出汁を飲んでもらえばいいじゃないかという合理的でもあるのにこれまた感心しました。今ではこれを真似るお店も多くある。
鮭は二度焼き。直火の遠火でじっくり時間をかけて焼いた鮭を最後に強火で皮目をパリッとさせる。大きな網の上に鮭の切り身がズラッと並び、焼かれている様がおいしく見える。
ボクの鮭の準備がととのい、御膳の上にご飯や汁、おかずがならんで運ばれてくる。
サラダに小鉢がふたつ、メインの鮭に卵焼き、漬物、ご飯、そして味噌汁。朝のお腹に十分すぎるオゴチソウ。

料理の姿がうつくしい。
鮭の切り身は分厚くて、こんがり焼かれた皮は自分の脂で揚がったように仕上がっている。
バリッと焼かれて香りもしみじみ香ばしい。
焼き鮭にそっと箸をあてるとホロッとほぐれる。
骨はきれいに取り除かれていて、なんの心配もなくそのまま口に運べることが朝にはうれしい。

硬めのご飯。自然な甘みと香りがおいしく、そこに鮭の脂や風味が混じってく。
酢蓮の下にはポン酢で洗った大根おろし。
卵焼きは甘くてしっとり仕上がっていてどれも見事なご飯のお供。
サラダの状態も見事でした。シャキシャキの葉っぱ野菜にカリッと歯ざわり、歯ごたえのよい紅芯大根。甘辛醤油で炊いたキノコにごまの風味のドレッシングと、冷たい和食を食べてるごとし。

サラダもシャキシャキおいしかったけど、おひたしも相変わらずおいしかった。出汁がおいしいからでしょう…、小松菜、しめじ、わかめに薄切りのパプリカと素材の組み合わせがたのしくて、特にパプリカの香りにハッと気持ちが明るくなっていく。
豆腐の上にはネギとジュレに仕立てた三杯酢。これもやっぱり出汁がおいしい。基本がしっかりできているってステキなコト。キュウリに大根、ごぼうと漬物も三点盛りというのにニッコリ。
羽釜で炊いたご飯はふっくら。鮭はこんがり皮までバリッと焦げていて、これなら平気かとご飯の上にのっけてパクリとひと口。クシュッと壊れて口の中に広がる脂の旨みと香りにウットリしました。オゴチソウ。

 

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