七夕の笹切りそば、荒木町の夜の寿司

万世グリルで肉を食べ、気持ちがすっかり冷静になり表に出た。
向かい側には蕎麦のおいしい「永坂更科布屋太兵衛」のお店があって、出汁のおいしい匂いをさせる。
通路の壁に季節商品の貼り紙一枚。
「笹切りそばの二食天セイロ」とある。
なるほど、今日は七夕の日。
そうめんのような細長い冷たい麺を食べて寿ぐ日でもある。
ただ細いのじゃなく、なんと笹切り。
笹の葉さらさらな今日に食べるにふさわしきそば…、しかも今日まで販売というコトで思わずふらりとお店に入る。
二度目の昼食、食べちゃった。

それにしてもこのお店。おばさまがたが多くてらっしゃる。
お店で働く人もおばさま。
お客様もおばさまメインで、だからのんびり。時間が経つのがユックリしていておだやかになる。
厨房を挟んで反対側には立喰コーナーがあって、そちらは殿方の店。
殿方たちは寸暇を惜しんで、蕎麦をたぐってお腹を満たす。立喰とは言え値段は普通の蕎麦屋の値段で、だから男の財布と女の財布の違いじゃなくて、男の食べ方、女の食べ方の違いでこうして選ばれてるんだ…、って思ったりする。オモシロイ。

さすがに今日で終わりの笹切りそばは今日の一番人気のようです。
次々、運ばれ、みんなニッコリ、笑顔で食べてる。
ボクも当然、それをたのんでたのしく味わう。

箱型の漆のせいろに十割の定番そばと笹切りのそば。
どちらもみずみずしくて、口に含むと舌が潤う。
特に笹切りそばのみずみずしいこと。
笹の葉の成分が混じって仕上がったそば。だからたっぷり水を蓄え、そばを覆った水をずっと放さずそこにとどめて口まで運んでくれる。緑の香りとほのかなエグミがあぁ、これが笹の味?って思って味わう。

天ぷらの盛り合わせは、エビにかぼちゃに茄子。
天たねの上にキレイな花がさくようにチリチリ、衣がたっぷりついて仕上がる天ぷら。
タレに浸すとシュワリと湿った音をたて、タレを吸い込みしっとりしていく。衣に味が入ると同時に、衣の油がタレに移ってコクがでるのもまたおごちそう。天ぷらと蕎麦の組み合わせってなんてステキでいいんだろう…、って思ってパクパク。

タレが2種類。
甘みと旨味の強い甘汁と、醤油の風味と鰹出汁の軽い酸味がスッキリとした辛汁がついてくるのがココのせいろのスタイル。
その2種類を好みでまぜて食べるのだけど、ほぼ辛汁だけでいつもは食べる。

けれど笹切りそばに限っては甘汁で食べるとおいしい。
蕎麦そのものの甘みが少なく、痩せた感じがするからかしら。
タレを多めにとっぷり浸し、ズルズルたべて最後に蕎麦湯。
お腹のポッとあったまり、夜が晴れればいいなと思って席をたちます。
夏の前。

 

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夜、何か軽くつまんで飲もうと、荒木町をブラブラ歩く。
新陳代謝が活発な街になりました。
ボクが引っ越してきた頃。
つまり8年くらい前までは、知る人ぞ知る店や遊び慣れた人たちが通う隠れ家のようなお店が数多く、それらはほとんどずっとココでやってるお店。
だから荒木町に来る人たちは、街に来るのじゃなく自分の贔屓の店に来る…、って感じだったのだけれども、3年ほど前から若い人たちがチャンスをもとめてお店を次々出すようになった。
新しい店ができると街も若返る。
若い街にはその若さを求めて人がくる。店が集めた人じゃなく、街の魅力で集まる人が多様で多彩なお店を育てる。そんな感じの荒木町。
気になるお店が何軒か…、訪ねてみるもさすが金曜。どこも一杯で、結局、寿司の「八千代」を選んだ。

寿司の専門店としては大型の店。カウンターがありテーブルがあり、2階には大きな宴会場まであって、予約をせずともふらりとこれる。テーブルに座ってまずはおつまみとって飲むことにした。

カウンターが中心の小さな寿司屋ではつまみはとらず握りから。そう思っているのだけれど、大きな店では寿司前をたのしむことができる。だからこういう店が近所にあるとなんとも便利。
水茄子の刺身をクシュクシュたのしんで、フグの唐揚げ。それから鯛のかぶと煮と、大人味の料理をあれこれ。寿司屋で飲めるってなんか大人になったみたいな気持ちになれる。同じビールもなんだかおいしく感じる不思議。

ほどよく飲んで、程よく食べて、それで寿司。
まずはいつものように、貝をあれやこれやと選んで注文。赤貝、つぶ貝、ミル貝にホッキにアワビと食感、味わい多彩に揃う。貝のにぎりのおいしさは、貝によって食感、味わい、風味がまるで違って感じる多彩なところ。特に今日はアワビがゴリゴリおいしくて、しかもボクらが食べたアワビが最後のアワビ。なおさらおいしく感じちゃう(笑)。
コハダはダブルで、子持ち昆布にウニに海ぶどうの軍艦巻き。子持ちもプチプチ、海ぶどうもプチプチなんだけどプチプチの後にとろける感じの海ぶどう。オモシロイなぁ…、って思って味わう。穴きゅう巻に鉄火で〆る。お腹も満ちます。夜のコト。

 

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