ロッテリアとマクドナルド

朝、ロッテリアでひさしぶりに海老カツのサンドイッチを食べてやろうとやってきてみる。
新宿の角にちょこんとある店で、小さい。
一階部分がすべて厨房で、ぎっしり機材が詰め込まれている。
そのぎっしり感がどこか屋台的でもあって、ファストフードってこういうみっちり感があるとなんだかおいしく感じるし、なにより「安い」というコトには対する自然な理由を感じてホッとしたりする。
安く売る商売が偉そうな顔をしてると、買わせていただいている感じがしてきて居心地悪いものであります。チープな素材のチープな内装。通路ひとつも勿体無いと思う気持ちが伝わると、あぁ、安く売るのもの大変なんだと共感できたりしもします。

商品もらって二階に上がる。禁煙席で割とのんびり。
もう一階上は喫煙者。おじさんたちがゼーゼーしながら上へ上へと上がっていくのがちょっとカワイイ。
大変だ(笑)。

それにしてもぎっしりし過ぎ!小さなフロアに機材がぎっしりあるのは共感できるけど、カニ歩きをしなきゃいけないほど狭い通路に小さなテーブル、動かない椅子。
しかも一人分に仕切られたブースのような席割りに、人ってここまでプライバシーを必要としているんだろうか…、としんみりしちゃう。
もしかしたら食べているところを見られると恥ずかしいようなモノを食べてもらうから、目を気にしなくていいようにとこういう席にしたのかしら…、って思いさえする。ここで1時間ほども座っていたら卵を産んでしまいそう(笑)。

さて朝ご飯。海老カツ挟んだサンドイッチはやっぱりおいしい。
油の香り。
エビの風味にムチュンと弾力ある食感。
タルタルソースと千切りキャベツのバランスも良く、さすがこの商品を世に送り出したお店の商品…、って思ってニッコリ。
ハッシュブラウンもほどよきおいしさ。
何よりファストフードの料理がどんどんミニチュアサイズ化していく中で、それでも案外踏みとどまって、人間サイズを提供している。大変だろうと思うけど、このままこうしてまだガンバって…、って思ったりする。
お供にもらったコーンポタージュ。
一口飲んで、あれ、薄い!って思ってそうだ。
ココのスープは良くかき混ぜて飲まないと粉末スープが溶けないんだ…、と付属の木べらでよくかき混ぜる。底を触るとザラザラ、感触重たくてその重たさがなくなってしまうまでグルグルと。
かき混ぜるゴクリと飲んでみるけど、やっぱりちょっと薄かった。こういうところに必死のコストダウンの努力をみてしまいます。しんみりです。

 

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ロッテリアにてちとしんみり。
ところでマクドナルドの具合は最近どうよ…、と近所のお店にやってきてみる。

ブーンと自動ドアがあく。
一番奥に厨房と、注文をとるカウンター。
その両側に壁に向かったカウンターがありそこに座ったお客様、ほとんどすべてが背中を丸めているというのに「ハーッ」とため息をつく。
反省文を書かされてるみたいな背中の間を通って注文しにいくなんて、どこか罰ゲームみたいな哀しさで、もうこの段階でこういう店は負けてるなぁ…、ってしみじみ思う。

ココの近所にとても気持ちいいマクドナルドのお店があった。
けれどそちらは家賃が高く2年ほど前に閉店し、今ではココだけ。
オペレーションや雰囲気的には絶対劣る。
そういう店が残ったのは、ズバリ!利益が出るからで、お客様の気持ちやブランドイメージよりも、利益を優先してしまう会社のなすコト。なやましい。

月見バーガーの季節であります。
今年はインスタバエするパッケージを用意して、このテーブルマットの真ん中のマークが描かれたところにおいて写真を撮るとキレイに撮れる…、というキャンペーン。ふーん、なんとも小賢しい。

 

相変わらずピョーンと上に向かって反重力でとろけて固まるチーズの姿。ちょっとでも少ない人数、少ない仕事で短時間で料理を作るか…、そういう執念が形になった逆立ち料理にいつも感心半分、切なさ半分。今日もしんみり。しょうがない。
食べると異常に塩辛く血圧上がってしまいそうになる。正真正銘ミニチュアサイズのハッシュブラウンはどこまで小さくなるんだろう…、ってハラハラしつつも見届けたくなる。さぁ、仕事。

 

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