なくなってもらっちゃ困るロイヤルホスト

ロイヤルホストの運営会社がロイヤルホストを含めて70店舗閉鎖を決めた。
コロナウィルスによる売上減少を直接の理由にあげているけれど、もともと業績の悪い業態を沢山かかえて困ってた。
だからこれをチャンスとばかりに、事業再構築をスピーディに行うための判断なのじゃないかと思う。
正社員は解雇しないというから、残るロイヤルホストが、かつてのサービス特化型レストランとして再生されればファンは喜ぶ。セルフサービス、テイクアウト寄りの業態への事業注力が進むに違いないけれど、ロイヤルホストという文化をなくさずがんばって…、って期待しました。西新宿で用事をすませたということもあり、ロイヤルホストでランチにしました。
それにしてもメニューの種類があいも変わらず多彩で、わざわざ人手がかかるようなことをそろそろしなくてもいいのにな…、って思ったりもする。

今の売りはアンガスビーフ。ステーキやステーキをメインにしたコンビネーション。ステーキピラフやステーキ重とそれらだけでも十分専門店としてふるまえそうな充実ぶり。そんな中からアンガスビーフとケールのサラダを選んでたのむ。
お供に選んだのはカシミールカレー。
かつてロイヤルホストが定期的にやるカレーフェアーの主役のひとつ。スパイシーで独特の香りがおいしいサラサラ系のビーフカレー。とろとろに煮込まれた牛肉に大きく切り分けられたニンジン、ピーマン、玉ねぎと具材の存在感がたのしい仕上がり。

ご飯の上にフライドオニオン。
チャツネにピクルスとご飯さえもが一品料理に見えるところがロイヤル的。

ミディアムウェルダンに焼き上げられたアンガスビーフ。
筋も油もキレイにひかれてナイフいらずで味わえる。
ソースが秀逸。
カラメルっぽい焦げた香りがおいしいソース。
アンガスビーフそのものも焦げ目をつけて焼かれてて風味豊かなオゴチソウ。食べるとご飯をねだるおいしさ。
カシミールカレーを具材と一緒にご飯にのっけパクっと食べる。口に広がる香辛料の香り独特。どこか龍角散のような風味がエキゾチックで体によさそうな感じがするのがオモシロイ。ステーキサラダのケールがモサッ。最初はモサモサしてて噛むたのしみに顎の運動。強い渋みに柑橘系のドレッシングがよくあって、口の中をスッキリさせる。カレーのお供になかなかよし。

ステーキをご飯のお皿にのせてカレーをたっぷりかける。そもそもカシミールカレーにトロトロに煮込まれた牛肉が入っているけど、そのトロトロとは違った牛肉。歯ごたえがっしりしていて焦げた香りがおいしいステーキに、カレーがソースのようにふるまう。これもなかなか乙なもの。
ステーキサラダのステーキの下に敷かれたポテト。甘くなるまで焼かれてステーキの脂もしみこみ風味がいいったらありゃしない。
甘いチャツネもカレーの辛さをひきたていい感じ。もしこのカレーが買えるのならばって調べてみたらオンラインで注文できる。すぐれたセントラルキッチンの製造能力あればこそのロイヤルホスト。そこを活かしたビジネスモデルもできるんだろうな…、と感心します。

 

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コメント

  1. EIKO ISHIKAWA

    価格的に二極化しなくても程よき値段で美味しいものが程よきサービスで食べられるのが日本の良いところのひとつ。と思うのですが、こういう業態はいまみんな苦しんでいますよね。

    時代に合わせながら古き良きを残す…
    を一緒に考えたくなるレストランです

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      EIKO ISHIKAWAさん
      この日、利用客のほとんどがシニアであったということに、この業態を必要とする層の高齢化は如何ともし難いことなのかなぁ…、と思ったりしました。
      飲食店がサービス業として認めてもらうことがなければ、ファミリーレストランの未来は険しいものかもしれませんね。

  2. マンダリン

    今から40年程前、学生時代を過ごした地方都市にもロイヤルホストがオープンし、ニュースで取り上げられていました。早速友人と出掛けるとピカピカの開放感のある広い店内は満席で、会計の際「お味は如何だったでしょうか?」と言われ咄嗟に言葉が出なかったのを思い出します。正にホテルのコーヒーハウスの様でしたが、10数年が経ち何だかうら寂しい雰囲気が漂いだし足も遠のいていました。また輝くような店を期待したいのですが、コロナウイルスという要因を除いても今の社会では厳しいのでしょうね。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      マンダリンさん
      キラキラとした空気感がロイヤルホストにはありましたよね。その空気を守るスタッフが充実していた以上に、キラキラを求める人が多かった。
      これからの社会ではどうなのかなぁ…。キラキラを鬱陶しいとか眩しすぎるとか感じる人が多くなったような気がします。
      なんだかすごくもったいないですね。

  3. koku

    ロイホは本業以外の業態でも全てにおいてコロナの影響をモロに受けてますからこういう選択肢を取らざるをえなかったと思います。機内食なんてほぼ壊滅でしょう。でもどこかでメスを入れる必要はあったでしょうから、これを機に再生を期待してます。なんだかんだでロイホの洋食はどれも美味い。

    ロイホが厳しい要因は、他企業の安いファミレスがあまりに増えて、「ファミレスのイメージ価値が相対的に落ちた」時代の中で、ロイホがファミレスから脱却できなかったから、と自分は考えています。つまり世間では、ロイホは「高いファミレス」というイメージになってしまっている。

    しかし、これは実際に食べれば解りますが、内容はファミレスじゃないんですよね、プチ高級洋食屋レベルです。正直ステーキやパスタは専門店で食べたほうがいい気がするし、和食系はすべて撤廃してメニューをもっと自信作だけで絞り込んだ方がいい気もしますが、カレーやハンバーグ、オムライスはかなりのレベルだし、サラダ、スープ、シチュー、前菜系は下手な有名店より美味いと思っています。
    今はないですが、以前は野菜のテリーヌなんて冷菜が置いてあって、グラスワインと一緒によく頂いていました。見た目も美しく丁寧な仕事で美味しいし、こんな安くていいのかと思ってしまう一品だった。ソースをもうちょっとブラッシュアップすれば高級フレンチの前菜に負けるとも劣らない。そういうことが出来てしまう店なわけです。

    ようするにロイホは、今のファミレスの中には居ない。じゃあどこに居るかというと昔のファミレス、まだプチ高級だった時代のファミレスの中に居る。悪く言うと、古き良き時代のファミレス幻想の中に閉じこもり、今の世間のファミレスイメージを見て見ぬ振り、というと言い過ぎですが・・・
    しかし、世間ではファミレスといったら、今のファミレスです。お世辞にも良いとはいえないそのイメージでひと括りに見られてしまっている。つまりガストやデニーズやジョナサンなどの延長線上にある高級ヴァージョン、と。これは極めて勿体ないことです。既にカテゴリが全く違うはずなのです。

    ロイホがまずやることはファミレスからの脱却。ファミレスではなく、たいめいけんや煉瓦亭のようなプチ高級洋食レストランとしての立ち位置を世間にイメージ付けることが最重要課題じゃなかろうか。これからのコロナ時代は、濃厚なテーブルサービスがほぼNGになったわけです。つまり料理で勝負するしかない。考えようによっては本来の飲食業の姿に戻ったともいえるし、むしろロイヤルホストにとっては勝機ではなかろうか。ぼんやりそんなことを考えてます。

  4. サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

    kokuさん
    ロイヤルホストがファミレスの中には居ない。
    まさにこれがありとあらゆることの結論なのですよね。
    彼らがやりたいことは気軽な町の専門店。ところがあのロゴ、あの店舗の雰囲気、ドリンクバーまで置いてしまった利便性。それらを総合するとファミリーレストランのようにしか見えないという、このミスマッチが問題の出発点。
    でもそれを抜本的に改善しようとすれば、お金もかかるし手間もかかる。
    おそらくどこにも居ないうえに、どこにも行けない苦しい状況に置かれているに違いない。
    好きな店ですし、愛着のあるブランドでもある。だからがんばってほしいなぁ…、と思います。

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