レモンのキューブにスイカのジュース
雨の銀座は他の街とは違った風情。
ビニール傘をさしてる人より色とりどりの折りたたみの傘を持っている人が目立つ。
旅の人でしょう。使い捨てより携帯性。それに雨合羽を来て歩く人も多くて、少々の雨ならそのまま歩く人さえかなりいる。雨に対する感覚が国それぞれにあるんだなぁ…、と思ったりする。ちなみにボクはオレンジ色の折りたたみの傘。他の町だと浮いてしまうけど、今日は人混みに溶け込みました。いい感じ。
そしてスタバでお茶にする。
日本上陸一号店です。銀座松屋の裏側で、1996年開業ですから来年なんと30周年。一度改装しているから、開業当初とは違った趣きではあるけれどここから全てがはじまったんだ…と思うと深い。一号店が現存するチェーンって案外少なく、一号店を大切にするチェーンはステキとかねがね思う。
アイスドリップをお願いし、ついでに何か甘いものでもとショーケースを見たらキューブ状のケーキがあった。レモンキューブケーキと書かれた札には「NEW」ともあって、食べてみようと思ってたのむ。
小さいけれどずっしり重い。生地にたっぷりシロップを吸い込ませているようで、フォークを入れるとしたたか抵抗。力を入れてフォークをおろすとボロっと崩れるように割れていく。
生地の表面に砂糖の結晶が固まって貼り付くさまに、甘いんだろうなぁって身構える。
そして想像以上にそれは甘くて、しかもボソボソ。口の水分を一些細合切吸い取っていく。乾いた口がひたすら唾液を出そうとするも、追いつかないほどボソボソでけれどそこにレモン風味のピュレが混じってホッとする。
今日のドリップはこのケーキにピッタリなので…、と言ってたコーヒーは酸味華やか、苦みも強い。ひたすら甘いケーキをたしかにおいしくさせる。ペアリング。
東京駅から移動の前に、時間調節をかねてお茶。
プロントがそろそろスイカをはじめてるんじゃないかと思って来てみたら、やっていました。
去年まではソルティースイカ。今年はシンプルにスイカジュースと名乗ってる。ラージサイズでとお願いすると結構ラージでまずうれしくて、氷の上に塩はないけどほどよく塩気を感じておいしい。
ちょっと甘みが強いかなぁ…、スイカ由来の緑の香りが夏を呼ぶようでオキニイリ。カップの縁にスイカの果肉が貼り付いて、最後の方は喉をザラザラ砕けたスイカが撫でまわす。それもおいしい、オキニイリ。









