リチュエルが朝食営業再開しました…、ありがたし。

朝にリチュエル。クロワッサンを食べに来る。
長い間、朝の営業をお休みしていてさみしかった。そろそろ朝食営業を再開したかなぁ…、と思って来たらやっていました。
新宿駅の駅ビルの地下。気軽に使えて特徴のある飲食店が10店近く集まって開業したフロアなんだけど閉店相次ぎ5店にまで減った。退店したとこにはドラッグストアや食料品店、ケーキショップが代わりに出店。いわゆる飲食店でなく食品小売のイートインって感じのお店が増えたのも時代なのかもしれません。
リチュエルは一番奥の目立たぬ場所で、最初は苦戦していたけれど徐々に人が集まるようになってるようです。
今日は半分くらいのテーブルが埋まってましたか…、入り口近くのテーブルをもらって座る。目の前には丸いテーブルを囲むブース席。座ってみたいけどおじさん一人じゃ気恥ずかしい眩しい席です。明るい空色のシートファブリックといいフランス的な美意識がそもそも眩しい朝の今日。

クロワッサンと生パンのトーストセットにカフェオレボウルをお供に注文。
まずカフェオレがやってくる。
台湾料理のお店で朝食用のお粥が入ってくるくらいのサイズの器に並々です。水分だけとわかっていてもかなり覚悟のいる分量で、手に持つとずっしり重たい。取っ手を持つのと違って分量が直接伝わり、しかも中の温度もわかる。あぁ、この熱々をこれからお腹に流し込むんだ…、と思った途端になんだか体があったかになる。
コーヒーの香りを帯びたポッテリとしたミルクの泡が口の中へと流れ込み、喉をやさしくあたためながらお腹の中に収まっていく。フワッとミルクの香りが鼻から抜けて気持ちもあったまる。

さてメインのクロワッサンと生パンのトースト。
バターとマーマレードでひと揃え。
まずトーストにあったかいカフェオレの泡をのっける。
齧ると泡がズブッと潰れ、それに続いて乾いたトーストが歯をくすぐっていく。
生地が粗くて空気を含んで焼き上がっているトーストです。カフェオレに浸してしばらくすると、パンがたっぷり吸い込んでずっしり重たくなっていく。雑に持ち上げるとちぎれてしまうほどたっぷりと。スプーンを添えて口に運ぶと口の中がたちまち潤うなめらかさ。
そして今日の目当てのクロワッサン。見た目ほどは重たくはない。理由は割ってみればすぐわかる。バターが溶けた跡の大きな穴がボコボコあいて焼き上がってる。おいしい証拠。

それにしてもクロワッサンを割るときのたのしいこと。指がくすぐったくなるような感触。最初は乾いて感じるんだけどバターが滲んで指が徐々につやつやしてくる。
その感覚は口が感じる食感と同じで、最初はカサカサくすぐったくってそれがたちまちとろけてく。バターの力ってスゴいなぁ…、ってしみじみ思う。
お皿の上でバターとマーマレードを混ぜ合わす。朝の気持ちをこの上もなくシアワセにしてくれるクロワッサン用のゴチソウペースト。それをたっぷり塗りつけて口に運ぶと酸味に苦味、とろけにうま味が口に広がる。食べるにつれて散らかっていくクロワッサのかけらを集めてマーマレードバターと一緒にパクっと食べた。体にみなぎるおいしいカロリー。ごちそうさまってニッコリとする。普通のことが普通であることがなんてうれしいとしみじみ思う。ありがたい。

 

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