ラデュレのクープ、さようならの新宿箱寿司

銀座三越の二階にあるラデゥレのカフェで食後のご褒美。
マカロンで有名な店だけれど、アイスクリームやソルベもおいしく種類豊富で夏は行列ができる人気店。
おやつの時間にはちょっと早いということもあり、待たずにすんなり今日は入れる。
さすがにお店の中はニギヤカ。
おされなご婦人、マダムがにこやかにお茶を飲んでる。みんな乙女な横顔です。おじさん、いささか肩身が狭し。

まず紅茶。テ・マリーアントワネットをポットでひとつ。
「中国の紅茶に、バラ、ジャスミンの花をブレンド。柑橘類、はちみつの香りとドライフルーツを加え、マリー・アントワネットのような華やかな香り」…、という飲み物。思った以上に渋くてちょっとキャラメルみたいな苦味があって後口スッキリ。

冷たいお供に「クープ・イスバハン」。
イスパハンと言えば濃いピンク色のマカロン生地に、ライチ・フランボワーズにバラの風味を加えたクリームを挟んだお菓子。
これもマリーアントワネットの好物だったんだというお菓子をアイスクリームで作ったアイスデザート。
フランボワーズのソルベにバラのアイスクリーム。
シャンティクリームをたっぷり乗せて、フランボワーズに冷たいライチ、フランボワーズソースをあしらい出来上がり。
アイスクリームもソルベもなめらかで、シャンティクリームは軽やか、なめらか。一口食べると口の中がひんやり。バラの香りで満たされる。フランボワーズの酸味がキリッと背筋をのばさせ、口いっぱいがみずみずしくなる。オキニイリ。

どこかなつかしい香りがして、なんの匂いだったんだろう…、って思ってずっと考えてたら、なるほど、これってシュウウエムラのローズウォーター。あれがお菓子になったらこういう味になるんだろうなぁ…、って思って笑う。
友人は3種類のアイスクリームから自由に好みを選んでホイップクリームのっけたパルフェ。いちごのソルベにピスタチオ、キャラメルのアイスクリームでひと揃え。いちごのソルベがいちご以上にいちごでビックリ。砕けたピスタチオがコツコツ入ったアイスクリームもおいしくウットリ。ホイップクリームに添えられたカリカリのメレンゲが砕ける感じもオゴチソウ。

 

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夜、新宿西口をウロウロしていて、そうだと箱寿司を覗いてみます。
予定では今月いっぱいということだった。
なのに、なんと26日で廃業することになったんだという。なんともしみじみ忙しない。
ちなみに今週はあちらこちらに行く用があり、今日を逃しては再びくること叶わなそう。せっかくだからちょい食べをする。
厨房の中をみるとほぼ売り切れの状態で、あるものの中から好みのものを選んで最後の盛り合わせ。
のり巻き、バッテラ、穴子の押し寿司。それぞれ二貫づつをたのんで、汁をくださいっておねだりしたら、汁も売り切れ。お店の前には閉店を惜しむ人たちが次々ときて、お店の人と挨拶していく。あるものなんでもいいからちょうだい…、なんてお土産買ってく人も。

さて味わいます。まずは太巻き。ふっくら軽く巻かれてる。空気をたっぷり含んだままで口の中に入れて噛むと、ハラリと散らかる。
甘い卵焼きにかんぴょう、田麩、三つ葉に高野豆腐が具材。かんぴょうクニュっと焦げた香りがおいしくて、甘い田麩を三つ葉がシャキッと引きしめる。高野豆腐がみずみずしくて、口の中が潤う感じがオキニイリ。
カリッと焦げた穴子の風味。薄く削った昆布がペロンと上顎なでて、ムチッと歯ごたえたのしいバッテラ。ひときわ大きな鯖の切身がデロンとシャリからはみ出ているのにちょっとウットリ。のり巻きの端っこ部分を最後に残し、パクリ平らげ終わりとします。お名残惜しや、さようなら。

 

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コメント

  1. いにしえ

    サカキさま
    私も本日夜、箱寿司さんに行ってきました(銀座から新宿へとまるで同じルートで動いた日。ストーカーではありません(笑))。
    穴子はもうなかったので、サカキさんの後だったのでしょう。巻き寿司と海老の押し寿司を買って参りました。
    別のお客様が張り紙を見て、「えっ、やめちゃうの?」と、言われて食べていかれました。
    沢山のお馴染みさんに愛されているお店がなくなってしまうのは、しみじみとしんみりします。

    贔屓にしていた押し寿司、巻き寿司のお店がなくなるのが3件目でこれからどうしたものかと思います。微妙な巻きや押しの塩梅は素人芸では難しく。
    大阪寿司、流行りませんかね。下手なお弁当よりずっと満足感が得られるのですが。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      いにしえさん
      家の近所に上方寿司の名店があってくれるのが心の支え。
      そのお店はお店をはっているビルも自前で若い人たちへの技術の継承もしっかりできているように見え、安定した営業がこれからもできるんだろうなぁ…、とホッとしています。
      日本の飲食店をとりかこむ環境はこれからますます厳しくなる。飲食店の経営の支援を生業にしている人間として、なにかせねばと思いながらも思いがなかなか形にならない悔しさ。なやましくてしょうがありません。

  2. いにしえ

    サカキさま
    応援する私にできることは、贔屓のお店には通うこと、気に入ってくれそうな人を誘って連れていきお馴染みさんを増やすこと、個人経営のお店では現金で支払いクレジットカードを使わないこと、そう思ってやっています。とっても微力ながら。
    クレジットカードのことは、ほぼ日さんにちょうど書かれていましたね。そうなのよ、みんな読んでねって思いました。
    ある和菓子屋さんが廃棄されたときのことですが、そのお店でしか作っていない人気のお菓子があり、多くの人に惜しまれました。息子も娘も継がないからと言われていたのですが、家族じゃないとダメなのかしらと疑問が湧きました。他人でもやりたい人がいたら継いでもらうとかできないのかなと。
    食べること好きの日本の飲食店を愛する者として、サカキさんのお仕事を応援しています!

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      いにしえさん
      政府も本格的にクレジットカードの手数料をなんとかしなくちゃ…、と思いはじめているようではあります。
      でもどんなに少額であってもカード取扱手数料はコストになっちゃう。無駄なコストをカットすることが利益を出すこと。それがいつのまにか「人件費」までも無駄なコストとして削減しなくてはならないほどに日本の外食産業は疲れているのですネ。
      一人でも多くの人が、オキニイリのお店を贔屓すること。食の産業を大切にすることはそういう地道なこういでしか実現できないと感じます。

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