ラインにグラン、水道橋の朝と昼

神保町で打ち合わせがあり、水道橋で朝にした。
30年近くも職場があった街。だから「来る」というより「戻ってきた」ってなつかしさを覚えたりする。
なじみの店もたくさんあった。多分に漏れず多くが閉店したけれど、今でも変わらず頑張っているお店もあって、そんな中のひとつ「カフェRJIN」で朝食をとる。
気持ちの良い空間です。日陰にそっとたたずむような居心地のよさ。上等なスピーカーから流れてくるBGMも心地よく、今朝はフランクウェーバー。ボクが学生の頃に流行った渋めAORのグッドチューン。多分、ご主人とボクの音楽の趣味は限りなく近いんでしょう…、空気までもがおいしく感じる。ハムのサンドイッチのセットをもらいホットコーヒーをお供に選ぶ。

今日は暖かくなるというので初春の装いで出てきたら思いのほか風が冷たく、体を中から温めたかった。
多分、ここでホットコーヒーを飲むのは初めて。
これぞ東京の喫茶店のコーヒーカップって形のカップ。小ぶりで口が小さくて下に向かってストンと小さくなってく形。
酸味穏やかでスッキリとした苦味がおいしいやさしい味わい。

トーストをしたイギリスパンでハムときゅうりを挟んで仕上げるサンドイッチ。コールスローとゆで卵。千切りにしたキャベツときゅうりを塩と油だけで仕上げたここ独特のコールスローは歯ざわりたのしく食べるそばから口がスッキリしてきてお腹が空く感じ。
茹でた玉子はほんのりほかほか、温かい。コンコン、テーブルをノックするように殻をあて、入ったヒビをとっかかりにしてペリリペリリとむいていく。スルンとキレイに大きくむけて、スベスベとした無垢な玉子が手に入る。プルプルとした白身に黄身のこってりとした食感、味わい、たのしんだ。

サンドイッチのイギリスパンがこんがり焼かれて風味いいのはあいも変わらず。
3切れに切り分けられたパンの下の部分…、つまりモコモコ山型になっておらず平べったく焼き上がった部分からまず食べはじめる。パンの生地が他のところに比べてぎっしり、詰まった感じに仕上がっていてだからザクッと歯切れる感じがちょっとたくましい。
真ん中のひと切れは具材たっぷり。パンより具材の存在感が強くてみずみずしくすらある。そこを最後に食べようか…、それとも空気をたっぷり含んだパン生地がサクサク歯切れて壊れる儚い食感をたのしもうかとちょっと悩んで、てっぺん部分の一切れを最後に残して〆にする。
ミルクたっぷり加えたコーヒー。最初は熱々だったけど、食べ終わる頃にはぬるくなって香りもおとなしくなる。上等な普段着みたいな心地よい店。オキニイリ。

 

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打ち合わせをしてせっかくだから昼も水道橋近く。
グランという洋食屋さんにひさしぶりにくる。
日本料理の近江屋、半ちゃんラーメンのさぶちゃん、そしてこのグランと一つのビルに3軒並んである店が、もともと兄弟3人でやっていたんだという一軒。一番最初にご主人が引退されて、一時期閉店していたけれど親戚の人が受け継ぎ再開。他のお店はどこも閉店しちゃって、今ではこの店だけが昔ながらに続けてる。
どう見ても血のつながりを感じる人ばかりが働いている店の信頼感は絶大です。おじさんたちで今日もニギヤカ。
売り物はメンチカツと生姜焼き。その両方を盛り合わせした定食が一番人気でそれにする。ちょっと深めのお皿にたっぷり千切りキャベツ。スパゲティーのケチャップ炒めにメンチと生姜焼き。メンチカツの上にはソースがたっぷりかかってご飯と味噌汁でひと揃え。

生姜焼きは生姜、にんにくの風味がどっしりしたケチャップ風味。脂の少ない部分をしっかり焼き付けてるから奥歯にガツンと歯ごたえたのしい。
メンチカツは衣がしっかりしていて薄め。合いびき肉はジューシーで、粗みじんにした玉ねぎが多めに入ってザクザク壊れる。こんがり揚がった風味豊かなパン粉と挽肉の一体感を味わう趣向。
サラリとしたソースは軽いデミグラス。パン粉に染み込み味がしっかり入るのだけど、ザクザクとした食感までもが損なわれることはないのがたのしい。
練った芥子をたっぷり乗せて、途中でとんかつソースをほんのちょっとだけほどこしてご飯をモリモリ、たのしく食べる。スパゲティーにも千切りキャベツにもソースがなじんでどれもがご飯のおかずになってく。変わらぬステキにお腹も気持ちも満たされる。

 

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