ユッケジャン。ミントが溺れるアップルソーダ

先日銀座を歩いていたら「鳴尾」という焼肉屋さんの店の外観がキレイになっていて、改装したんだ…、って思ってなんだか来てみたくなった。
ランチのユッケジャンスープがおいしい店で、今日もそれを思って来たのね。
大箱の普通の焼肉屋さんから半個室の設えになって、上等ムードにはなったけどメニューは変わらず。甘い味付けのプルコギもおいしいんだよなぁ…、って思いながらもやはり目当てのユッケジャン。クッパにしたりラーメンを入れてもらったりもできるのだけど、スープ一択。ご飯少なめでお願いしました。

隣のご婦人がユッケジャンラーメンにハーフライスをつけてもりもり召し上がってらっしゃる。
しかもズルズル豪快に麺を啜る様子に惚れ惚れしながらしばらく待って料理完成。

大きな丼になみなみのスープ。
赤い。
そして湯気が湧き立ち辛い香りがやってくる。
まずはサラダを平らげて、スプーンを入れると猛烈な湯気が噴き出してくる。
時間が経ってもなお熱く、フーフーしながらスープだけをまずひと口。
辛い。
けれど辛味はあっという間に引いてどっしりとした旨みが舌から沸いて出てくる…、そんな味わい。あいかわらずおいしゅうござる。

具材もたっぷり。ぶつ切りにした牛肉に大根にネギ、わらびのナムルがこれでもかって具合に入って、ご飯のおかずに必要十分。
よく煮込まれた肉がクチャっと潰れる食感。サクサク歯切れる大根と食感にぎやかで食べてて飽きない。
ただいかんせん、辛くて熱くて汗をかく。頭のてっぺんから汗が噴き出し、しかも舌まで汗をかきそこでご飯をひと口含めばご飯の甘さにホッとする。…、とその繰り返し。
ご飯を入れてクッパのようにして食べるのもいいのだろうけど、箸休め的に白米は白米のままでとっておきたく、スープとご飯の間を行ったり来たりしながら食べる。
食べ終える頃には不思議な達成感にニッコリしました。オキニイリ。

それはそうとメニューにあった英語表記。
「Soup and Rice」はいいとして「Soup in Rice」に「Soup in Noodle」はなかなか超絶技巧な料理。Rice in Souならわかるのだけど、ご飯にスープを閉じ込めるのは大変だろうなと思う。よしとする。

 

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体をちょっと冷やそうとちょっと歩いて「ブンドーザ」。
ザ・スクエアホテル銀座というこぢんまりしたホテルの一階にあるカフェにくる。
ホテルのロビーにあるカフェで、ホテルの正面が銀座の街の反対側。銀座に背中を向けた造りで、銀座側からは通用口を使って入る。
その隠れ家っぽさが大好きで、しかも中に入ると一瞬暗い。
正面側は全面、フレンチウィンドウだからそちらは明るく、店全体が逆光の中でシルエットになるというドラマティックな設えがいい。
エスプレッソトニックを飲もうと思ってきたらメニューが変わってしまってて、それはなし。代わりにアップルミントソーダをたのむ。とにかくシュワシュワとした合わせ口と喉をリセットさせたかったのです。

そのアップルミントソーダのステキなこと。
ロンググラスにぎっしりミントの葉っぱを詰めて、軽く潰したところに氷。アップルソーダを注いで作って、目にもミントで飲んでもミント。ほのかに甘くて、さわやかで、喉をくすぐる感じにうれしくなった。
ぼんやりしてたら銀座紳士がいらっしゃり、迷わずカウンターに並んで座ってランチのカレーを食べ始めたの。
素足にローファー、背抜きの麻のジャケットにサスペンダーとみんなおしゃれでしかもそれぞれ似合ってて、お歳の頃は70なかばでらっしゃろうか。憧れちゃいます。
ゆっくりのんびりアップルミントソーダを飲めば氷がとけて炭酸っぽさはなくなるけれど、しばらくミントジュースを楽しむことができてうれしく、30分ほどの午後の時間を無駄遣い。

 

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