モスバーガー…、思い出と今

モスバーガーにはいろんな思い出がある。
若い頃に今はなき創業者の櫻田さんにかわいがっていただいたこともあって、身近に感じる。飲食店を企業化することの夢と現実みたいなことをモスバーガーを通して教えてもらったようなコトもあり、愛着格別。
ロイヤルホストとモスはボクのふるさとみたいな感じ。
もともと寿司屋のチェーンをしたくて飲食業をめざしたという。
でも日本には命がけで寿司屋をやってる人たちがたくさんいて、寿司屋を企業化するということは命がけの人たちと戦うことになるからやめた。寿司やおむすびが日本人から好まれるのは「手で仕上げたものを手で食べる」のが好きだから…、それでハンバーガーを選んだんだ櫻田さんはよく言っていた。
よく寿司をおごってもらったものです。今でもたしかに日本人は手づかみできるものが好き。注文をしてお金を払い、番号札をもって着席。レタスがおいしい…、が今のモスが注力しているポイントみたい。

スパイシーチリドッグを選んでたのんだ。
今のモスのメニューで1番好きなものがコレ。
昔は他にもいくつかあった。
例えばスパイシーチキンバーガーなんて好きで好きでしょうがなかったのだけどなくなっちゃった。
スパイシーチリドッグも、一時期メニューからなくなっていたことがあり、なんでボクが好きなモノばかり無くしちゃうんだろう…、ってさみしく思ったことがある。
空気を含んで軽やかなそっけないほど普通のパン。ソーセージは若干細くなったけど上にたっぷりかかったチリはほどよきおいしさ。ハラペーニョなんて特徴のある食材をチェーンストアでおそらくはじめて使っただろう勇気ある味。オキニイリ。

サイドにモスチキンを追加した。
モスバーガーのいくつかの発明の中でモスチキンという発明ほどスゴイものはないんじゃないかとしみじみ思う。
肉は塊のまま調理するのがいい。
…、であるとか。
肉汁を保つためには厚切りの方がいいんだ。
…、だとか。
ルールのようなものがたくさんあるけれど、「おいしい揚げ物はどういうモノ?」という問いかけに答えはいくつかあるはずで、たくさんの答えの中でもおおそらく最も痛快な回答がこれ。
だって揚げ物は衣がおいしいかどうかが命なんでしょう?
だったら、衣と一体となった薄っぺらい鶏肉揚げというのはおいしくて当然じゃないかというような、居直りにも似た料理。
台湾の夜市の定番「大鶏排(ダージーパイ)」のようなジャンクな感じを骨付きにして一層ジャンクに仕上げたところがオモシロイ。長方形の袋に納め骨をつかみ上半分を切り離すと指を汚さず手づかみできるというこのパッケージもたのしい提案。オキニイリ。

ホットドッグをカプカプ食べて口の中でとろける感じをたのしんで、ザクザク鶏と衣が歯切れて壊れ口の中を散らかる感じをアクセントにする。
そしてお供にクラムチャウダー。一口食べて、おそろしいほどおいしくなくなったことにびっくりしました。おいしくないというよりも「味がない」といったほうがいいのかなぁ…。香りも無いの。とろみがあるだけ。
一瞬、自分の嗅覚と味覚がなくなっちゃったのかって思ってしまう。だって具材のアサリのむき身を食べても味がない。あっためた糊をたべてるみたいだもの。コストダウンがさせたのか…、あぁ、残念だってアイスティーで口を洗った。チャウダーだけは残しておしまい。もったいない。

コメント

  1. Eiko

    ケンタッキー一辺倒だった我が家のクリスマスのチキンを変えたのがモスチキンでした。
    この袋、画期的!と思いました、まだコンビニでチキンが出る前からコレでしたよね。

    コーヒーシェイクも、モスバーガーも徐々に昔の美味しさを失って…今の方の味覚には合うんでしょうか、しばらく行かなくなってしまいました。
    子どものころ大好きだった味が弱っている…というのは何とも悲しいデス…

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      Eikoさん
      若い人たちに合わせたからこうなってしまったのか。
      今の売価に合わせた食材を選んで作ったらこうなったのか。理由はわかりませんけれど、昔の味とは程遠い薄っぺらな味がなんだかもったいないなぁ…、と思います。
      これじゃぁ、マクドナルドとそれほど変わらないかもしれないなぁって来るたびかつてを懐かしく思う。それがまた切ないですね。

  2. 食欲

    昔々、多分1980年代終わりから1990年代頭あたりの頃、ハワイのカラカウア通りの目立つところにモスバーガーがありました。日本からの飲食産業がそれ程まだハワイに根付いていない頃、しかも日本食やラーメンじゃなくてハンバーガーで勝負!旅行者としてそれをみて、モスすごい!と感動した記憶があります。
    結局$1でハンバーガーを食べている人達に、$3、$4のハンバーガーは高すぎたのか、やっぱりサイズが小さすぎたのか、何年後かには撤退しておりました。私の旦那となったローカルジャパニーズの彼は、その当時モスが大好きだったそうで、今でもハワイにモスが戻ってくることを祈っております。ハンバーガーにクオリティーを求めていなかった頃に食べた、日本のハイクオリティのハンバーガーは彼の中ではすごく印象に残っているようです。モスって本とにメニューもクオリティーも特別でしたよね。

  3. サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

    食欲さん
    かつてのモスは、味だけでなく姿形にまでこだわる、いわゆる「日本クオリティ」の象徴だったように思います。
    日本にやってきた当時のマクドナルドが最もに気にしたのがモス。彼らがいる限り、日本のマクドナルドは苦戦するに違いないと直接対決を避ける方針を打ち出したほど。ところが今のモスは自らマクドナルドとの対決を買って出て玉砕したように感じます。

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