モスのスパイシーでオニポテな朝

モスで朝。
スパイシーチリドッグをメインにたのむ。
セットにしますか？といつもように聞かれるのね。モスのフライドポテトはあまり好きじゃないタイプだからと、いつも単品同士を組み合わせるのネ。
ところがお店の人が「セットの方がずっとお得なんですけれど」と、とても心配そうな顔をしていう。ここの朝はほぼシニアスタッフさんで運営されてる。ボクより歳上…、それもかなり歳上のおばさまにせつなげな顔で見られるとそれに応えなくちゃいけない感じがしてきてネ。
オニポテセットをお願いしますと。
途端にニコッと笑顔になって、お飲み物はいかがしましょうって続けて聞くの。ファストフードで「いかがしましょう」なんて聞かれることにご機嫌気分に拍車がかかる。アイスティーをストレートでお願いしますとお願いしました。ビーパーもらってちょっと待つ。

お昼にくるとデリバリースタッフが頻繁に来るお店。
彼らのピックアップの時間に合わせて料理を作らなくちゃいけないので、お店は静かなのに厨房がてんやわんやの大忙し。
お店の着た人の注文が後回しにされることがあって好きじゃない。
朝の時間はそういうズルい注文がないからお店はゆったりとした空気でのんびり。

とはいえ心不全で外を歩くことが辛かったとき、Uber Eatsにはお世話になった。
今でも頻繁に「最近ご利用になっていないようですけれど」ってメールが来るけど、当時の辛さを思い出させる。ボクにとってデリバリーをたのまなくて済む状態がとても幸せ。ありがたい。
ブルルルブルルとビーパーが震えて料理をとりに行く。

バスケットに入ったスパイシーチリドッグとオニポテ、プラスティックのカップに氷とアイスティー。いい景色です。
スパイシーチリドッグは名作だなぁ…、ってしみじみ思う。
ふかふかのパン。ブリンブリンのソーセージ。焼かず焦がさず蒸し上げたような仕上がりにこだわるところが、どこかニューヨークの屋台のホットドッグのようで好き。
さっくり歯切れて口溶けがよく、挟んだソーセージの食感を邪魔せぬ引き立ててくれる控えめなパン。ほどよきおいしさのソーセージ。それ自体がスパイシーなチリビーンズを一層スパイシーにする酢漬けのハラペニョ。どれもが自分の仕事をしっかり果たすバランスの良さがなによりいいのネ。
フライドポテトはバーガーキングの方が好き。でもオニオンリングはモスの方が玉ねぎの存在感が強くて好きで、いいとこ取りのオニポテがあればいいのにって思って笑う。

 

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