ミッドサマー:ミィドソンマル

映画を観ました。
「ミッドサマー」というアメリカ・スウェーデン合作のホラー映画。
独特のテイストの映画でした。
ドキュメンタリーのようであり、淡々とした語り口でありなが語る内容はおぞましき驚くべきモノ。
最初の10分ほどはどこに向かって話が進んでいくのかわからず、観ている気持ちが右往左往するのだけれど、あぁ、多分、あそこに向かっていくんだろうなぁ…、と思ったが最後。
話の進行は迷いなく、予想通り。…、ではあるのだけれど、その予想通りが絶えず予想のひとつもふたつも上をいく容赦なさ。

ありとあらゆることがネタバレになってしまいそうな映画です。
予告編でうすうす気づくであろう内容だけで説明すれば、スウェーデンの田舎にひっそりと存在する小さなコミューンが代々受け継いでいる夏至のお祭りでの出来事。
それで題名がミッドサマーです。
多分にカルトで宗教的で、でもこんな伝承を今でも大切にしているコミュニティーって世界中にあるんだろうなぁ…、と思わせる。
それが不思議なドキュメンタリータッチな空気を映画全体に漂わせている理由のひとつなんだけれども、そこにドラッグの要素がからむ。

映像がうつくしいです。
うつくしく平和に見えて、けれど大体、現代においてうつくしく平和なものの背景には人工的な何かが潜んでいるもので、その影の部分があらわになりながら若者たちを飲み込んでいく。

自由になるとは一体どういうことなんだろう…、と思わせます。
さまざまなこだわり、つながりをひとつひとつ捨てていって自由を感じながらも、どこかに何か不自由を感じる。
その不自由の原因が、実は「自分自身」であって、自分をすててしまうことこそが究極の自由なのかもしれない。それが映画の最後にま待っている驚くべき結末ってところでしょうか。

ちなみにルキノ・ヴィスコンティの名作「ベニスに死す」で老作曲家を虜にする美少年、タジオを演じたビョルン・アンドレセンが出演してらっしゃる。
じぃさま役で出てるんだけど、なんと彼ってボクのたった5歳年上。まだ65歳という年齢ながら、見事な老け役。ただ顔にはかつての美少年の面影がしっかり残ってらっしゃいました。

見終わったあと会話が尽きぬ内容で、けれどおつきあい中の恋人同士で見るのは危険…、と思った映画。ボクは案外オキニイリ。
ところでアイコンに熊の画像を使ったこと…、映画をご覧になればふふふと思っていただけるはず。

コメント

  1. ボルテイモアのおかず

    いや~ビヨルン・アンデレセンですか、懐かしいお顔ですね(映画は見ませんでしたが、暮らしの手帳誌の映画批評で拝見しました。それで’ベニスに死す’を読んだけど、難しかったのを覚えています。)俳優を続けてらしたんですね、何となく嬉しいデス。
    コロナは飲食業の方、特に大変でしょうね。今居る京都では、初期の患者さんの後は、落ち着いている様です。私達は今日、回転ずしに行こうかと話してます。サカキさんがお顔を見せると、馴染みのお店は嬉しいでしょうね。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      ボルティモアのおかずさん
      ビョルン・アンドレセンさんは俳優の養成学校をやっていたりプロデュースなんかもされているようですね。若くして成功した人。特に「美」という部分が評価された人が熟していくのは大変な苦労と努力を必要とされるのだろうと思います。
      京都も東京もインバウンドの人たちの減少に大変、大変と言っていますがそもそもつい最近までの状態が大変だったんだと思うと、平静を取り戻すいいきっかけになるんだろうとも思います。
      そして僕たち一人ひとりも平静な判断と行動を心がけるべきとも思います。
      回転寿司…、いいですね。ボクも近々。

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