マダムと一緒にドリアでお昼

ひさしぶりにおいしいドリアを食べましょう…、と「ルブラン」に来る。
かつて三越があった場所によりそうようにあるお店。
銀座にもある。銀座の場所も三越の脇。「三越マダム御用達」って表現がぴったり来るようなお店でもある。
コンサバティブで安定志向。変化よりもいつも通りに安心できて、いくつになってもフリルと花柄が大好きな少女のようなおばさまたち。
ISETANレディーとは違った人たちでにぎわっているというのがステキ。ボクは落ち着くマダム的。蝶ネクタイに長袖の白いシャツ。サロン前掛けをキリッと腰で結んだギャルソンもマダムの好物なんでしょう。

ドリアランチを選んでたのむ。ここの一番人気のランチで、表の看板にも目立つように写真がのってる。
かつては「東京で一番おいしいドリア」と銘打っていたこともあり、いろんな事情でそのキャッチフレーズはみなくなったけどボクにとっては今でもこれはこの東京の一番ドリア。
まずサラダにコーンポタージュがまずやってくる。控えめな量だけれど野菜の状態は完璧で、コーンポタージュもクラシック。注文する前からあらかじめセッティングされているシルバー類がスプーンとフォークが2組でナイフがない。メニューはパスタやドリア、リゾットとナイフが必要ないものばかり。

マダムの右手にナイフは無粋…、ということでしょう。
しかもサイズは小さく、ベネチアのハリーズバーの優雅を感じる。
それほど時間をかけずしてメインのドリアがやってくる。
深めの平皿。レースペーパーに下皿従え器の縁もこんがり焦げて、ジリジリ音を立てるよう。
ベシャメルソースに焦げたチーズの香りが混じり、焼けた表面をフォークの背中で叩くとポンって乾いた音がやってくる。
フォークを指すと表面が割れ、上に溜まったクリームやチーズが怒涛のようにご飯の中へとほとばしり出す。白いダムの決壊のよう。
一口食べると濃厚で上等な味。テーブルに置かれたタバスコをパシャっとかけると酸っぱい香りと一緒にヒリリと辛さが旨味を引きしめる。

ドリアとはご飯の料理なんだろうか…、とここのドリアを食べて感じる。
メニューに分類するときは間違いなくご飯料理にしちゃうけど、この惜しみないほどほどこされたベシャメルソースの圧倒的な分量に、バターライスはほぼ確実にソースに埋もれる。イカやエビ、あさりに玉ねぎ、マッシュルームと具材もたっぷり入っているけど口を満たしてくれるのはあくまでソース。
ソースだけでは料理にならない。ソースを邪魔せぬ食材を探してみたらお米があった。それでドリアができました…、って感じの料理。うっとりしながらお腹に収め、ベリーソースのブラマンジェとコーヒー飲んで満たされる。

 

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