マキアート一杯分のぼんやり。夜の日高屋の天津飯
待ち合わせで「マキアート時間」がぽっかりできた。
10分から15分。
カフェラテやカプチーノを飲むにはせわしなく、シングルショットのマキアートを飲むのにほどよい待ち時間。
場所は新宿。セガフレードぜネッティにくる。
満席になることがほとんどなくて、けれどほどよくにぎやかな店。
一階は通りに面したカウンターだけ。そこに座ると通りを歩く人の様子をぼんやり眺めることができるのも退屈しないで待てるのがいい。
タナカくんと新宿で待ち合わせするときはここでというのが多かった。遅刻常習犯のタナカくんが先に来ることはまずなくて、カウンターに座ってぼんやり外をみているとニコニコしながら急がずゆっくりこっちに向かって手を振ったりする。遅れてるんだから走ればいいのに…、って思うもこちらもニッコリしながら「思ってよりも早かったね」なんて言ってしまうのが悔しいようなうれしいような。なつかしい。
上に浮かんだミルクの泡がなめらかです。スプーンですくうと泡が垂れ落ちるようでいてしっかりスプーンにしがみつく。舌にのせるとふわっと撫でてしばらくそこに留まって、ゆっくり消える。ミルクの甘みにエスプレッソの苦味と香りを残してなくなる儚いゴチソウ。
ほどよくぬるくエスプレッソの香りや味をこころおきなく味わえる。
今日はちょっと酸味を強く感じます。ストレスを強く感じたり睡眠不足のときに酸味を強く感じる…、なんていう。そういえば昨日はちょっと睡眠不足。今日は早めに寝ましょうか…、って思って時計をみたらそろそろ待ち合わせどき。急いで席を立ちました。
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日高屋で夜。
野菜を食べたい…、と思ったのネ。うちの近所で夜営業している気軽なお店となるとラーメン、そば屋。あるいはファミレス。野菜を合理的に食べようと思うと選びがちなのが中国料理のお店で、かつてならば南昌飯店の夜の定食がありがたかった。
今は定食メニューがなくなり、それで重宝するのがこの日高屋。
中華丼かなぁ…、野菜タンメンも悪くないなと思いながらメニューを見てたら天津飯を突然食べたくなっちゃった。
案外人気のメニューのようで3つ立て続けに天津飯の注文が入っていたのも背中を押した。
でも野菜も食べなきゃと野菜炒めを単品でとり初心貫徹。
まず天津飯がやってくる。はじめて食べる日高屋の天津飯の独特なことにいささかびっくり。ふっくら焼けた卵の上にカニカマぱらり。上を覆った餡はケチャップ色して、味もかなりケチャップ寄り。甘酸っぱくって案外これがおいしいの。
ボクがしってる天津飯の味とはまるで違っているけど、卵と一緒に口に含むとみずみずしいオムライスみたいな味や食感になる。
ふっくらとした卵のとろけ、硬めご飯のパラパラ感、ぽってりとしたケチャップ味の餡が口の中で混じり合い、不思議なおいしさ。癖になるかも…、って予感すらする。
おいかけやってきた野菜炒めはかなり強烈。油の香りやどっしりとしたタレの味わいが濃厚で、白ご飯をもりもりかき込むために最適化されてるんでしょうネ…、お酢をたっぷりかけまわし油の風味をなだめて食べる。
野菜のシャキシャキ感がここちよく、なによりボリュームたっぷりで夜のお腹がたのしく満ちる。夜の町をちょっとぶらぶらいたしましょう。