マキアート。鶏を焼いて揚げて雑炊食べて〆る夜

セガフレードザネッティでちょっとぼんやり。
マキアートを選んでたのむ。
エスプレッソにミルクの泡を乗せて仕上げるマキアート。小さなカップに一杯分という分量が「ちょっと」ぼんやりするのにちょうど。時間にして10分くらいのぼんやりをおいしく彩ってくれる感じがステキでオキニイリ。
2階に居心地の良い客席がある。長居したくなる雰囲気で、マキアート一杯分だと勿体無い。一階のカウンター席がマキアートにはぴったりで街の様子を見ながらぼんやり。
そういえば、ここでタナカくんと待ち合わせをするとき「1階で待ってて」って言われるとほぼ時間通りにくるのだけれど、「2階で待ってって」って言うときはかなり待つことを覚悟しなくちゃいけないときだったよなぁ…、って思い出してなつかしむ。

ここのマキアートはボク好み。
ミルクの自然な甘みと旨み。エスプレッソは深い苦味とコクがあり、香り華やか。酸味はおだやかで、なによりポッテリとした泡が優雅で味わい深い。
まずはスプーンで泡をすくって口に含むと、ふっくら軽く舌にのっかりススッと消える。その食感は儚いくせして、ミルクやエスプレッソの香り、味わいはしっかりしていてエアリーラテって言う感じ。
カップを傾けススッと飲むと、まず唇が泡を感じてそれに続いてエスプレッソがやってくる。なめらかにしてやわらかな美味な液体が舌を濡らして喉の奥へと消えていく。ゴクリじゃなくてススッと少量。なのに口の中に溢れるような味と香りがやってくる。
お腹を重たくしないところがありがたく、ススッススッと味わい、15分。

夜、友人と夕食をとる。歯の調子が良くないからなにかやわらかいものを…、というのでいろいろ考えて「お通」を選んだ。
歌舞伎町のど真ん中にある「雑炊の店」。宮崎出身。24時間営業というのがこの町らしい営業形態。
コロナの頃にはさすがにちょっと苦労していたように見えたけど今はいきいきしているよう。
それにしても歌舞伎町。夜もにぎやか。インバウンドさんたちがキャリーバッグをゴロゴロ転がし宿泊先を探す姿が目につくほど。ここ数年で歌舞伎町はホテルの町になっちゃった。
雑炊を食べる前に料理を食べてお喋りをする。宮崎流の鳥料理が名物でもあって、もも焼きをたのむと20分ほど時間がかかる。
その間にとマカロニサラダと味噌きゅう。どちらもあっという間に出来上がる。どちらもおいしく特に味噌きゅうの味噌は甘い肉味噌。粗挽き肉がゴロゴロ入って昆布の上に置かれているのが粋でおいしい。
友人がモンドリアンみたいだなぁ…、ってきゅうりがキレイに並んだ姿を見て笑う。たしかに幾何学的でモンドリアン(笑)。

鶏のもも焼きが出来上がる。四角い柄付きの鉄板に朴葉をのせて上に一口大に切った鶏もも。こんがり焼かれて皮がバリッと焼かれてる。
自分の脂で揚がったように焼き上がり、脂の甘味と肉の旨味、焦げた香りが食欲誘う。柚子胡椒をのっけてパクリ。滋養が体に染み渡る。
鶏の唐揚げも食べてみました。チキン南蛮ように揚げた大きな胸肉。ふっくらしていてやわらかく衣サクサク。マヨネーズがたっぷり添えられ一緒に食べると酸味、旨味の相性抜群。
〆に雑炊というのがお通流にて、50種類ほどのメニューの中からトマト雑炊を十六穀米で作ってもらう。しっかりとした出汁の旨味にくっきりとした塩の味わい。トマトの酸味が混じり合い、ふっくらとした卵が雑穀のホツホツ感を引き立てる。

 

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コメント

  1. Leocco

    田中さんの、待ってもらう時間を「一階」と「二階」で(多分無意識のうちに)わけていたのって、素敵な表現ですね。
    朗らかな人柄が想われます。

    夏に、くわらんかのお弁当をいただきました。
    素敵なお店で、入れたことがラッキーだったよう。
    私たちの10分ぐらい後のお客様は、『今日は予約でいっぱいだから』と断られていましたよ。

    • サカキシンイチロウ

      Leoccoさん
      タナカくんはおおらかなようでいて、気配りをしすぎるほどに繊細で、だからいろんな心遣いをしてくれていたんだなぁ…、と思います。
      くらわんか。
      しばらく行っていませんでした。ひさしぶりに行ってみなくちゃと思いました。思い出させて頂いてありがとうございます。

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