ベルクのミール

新宿ベルクで朝とする。
本当にステキなお店です。気軽でいつも明るくて、しかも自由で使い方とか食べ方をあれこれ指図しないところが新宿の街にあって輝くような店。
朝から飲める。
食事もできて飲むだけでもいい。
その飲むものは、コーヒーであれビールであれ、すべてが同格に扱われ、あんな飲み方、食べ方をして…、って思われないのがありがたい。

セルフサービスのカウンターの前のテーブルが禁煙席。
その一番奥のテーブルもらう。目の前は空調機器のパッケージがドンっとおかれた、反省席のようにも見える隠れ家っぽい落ち着くテーブル。
そういえばこの店が入るエリアの名前が「フードポケット」っていう。奥まったポケットみたいな構造だからそういうんだろうけど、見るたび歯周ポケットみたい…、って思って笑う。
朝からビールを飲む輩が集う歯周ポケットみたいな場所なんか潰してしまえって、かつてJR殿が画策したのを思い出す(笑)。

そして今朝。
ボクが座ったこのテーブルもまるでポケット。
体を小さく縮こめて、そっと朝のゴチソウたのしむ所存なり!

ビールが飲めぬ朝でござんす。朝食セットをコーヒーと一緒に楽しむ。
トーストがメインでそれにゆで卵をつけるか、ハムかベーコンか…、でメニューが変わる。
大抵、ハムにするか、ベーコンにするかで迷う。肉の風味を選ぶならハム。脂の旨味ならばベーコンで、今日は脂がボクを呼び、グリルドベーコンがメインの「ミール」ってセットを選んだ。焼いたベーコンの他にはポテトサラダにスイートコーン。チーズが一切れ。カサカサに焼けたトースト、レタスにバターとどう食べてやろうかとワクワクするような料理のパーツがぎっしりお皿に収まっている。

それにしてもこのベーコンのツヤツヤとしてうつくしいこと。
アメリカ人にはベーコンラバーがかなりいて、スマフォの待受画像用のベーコンの写真がたくさん配信されてたりする。ここのベーコンを見てるとそれも、なんだかわかるような気がする…、おいしそう。

アメリカ的なカリカリベーコンとは違ってしっとり。脂がプルプル、歯茎を撫でる感じがなんとも肉感的で、それを一層たのしみましょうとパンの上にポテトサラダをたっぷり塗って、上にスイートコーンを貼り付ける。そこにベーコン。オープンサンドイッチのようにしてパクリ。
ムチュン、ぽってり、カサカサ食感どっしりとスイートコーンがカラコロ口を転がり回る感じもステキ。途中でパカンと折りたたみ、サンドイッチのように味わう。カサカサ、トーストブレッドが前歯をくすぐる感じもたのしい。オキニイリ。

スッキリとした味わいのやさしいコーヒー。香りがとても明るくて、ほのかな甘みがあとひくおいしさ。
そこにトーストブレッドをトプンとつけて、浸してパクリ。オモシロイかな…、口に広がるコーヒーに焦げた香りが混じってなんとも香ばしく、なにより苦味がひきたつ感じ。
トーストブレッドの自然な甘みが苦味を強調するのかなぁ…、はずかしいけど「これがいわゆるマリアージュ」って小さく呟く。朝のコト。

 

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