ヘンデル流れるホリデーウエスト、ハムトーストの朝

銀座からはじまる月曜日。ホリデーシーズンに向けてじわりじわりと準備をはじめる銀座の街です。
せっかくだからとびきりキラキラした朝を…、と、それで銀座ウエスト本店。
玄関前にはポインセチアがずらり並んで、大きなリースも季節の景色。ケーキが並んだショーケースもいつも以上に綺麗に感じる。
相変わらずうつくしく整えられた店であります。真っ白なテーブルクロスに椅子の背当ては、どちらもパリッと糊がつけられ思わず背筋がシャンとする。BGMがヘンデルのメサイアというのににっこりします。ベートーベンの第九で送る一年はあまりに深刻、重々しくてやはり冬を寿ぐ音楽はメサイアだなぁ…、壁際のベートーベンさまの彫像もたのしいそうです、居心地よさげ。

注文するとテーブルの上が整っていく。まず砂糖やミルク、塩が入ったミルが並んだトレーが届く。シュガーポットもミルクのピッチャー、トレー自体もキラキラきれいに磨き上げられ、そのキラキラに目がさめる。
まずコーヒーがやってくる。白くてシンプルな形のカップにお店のシンボル、天使が箔で押されてキラキラと舞う。カップを置くとすかさず砂糖のポットの蓋をそっとあけ、「お代わりは必要なときにお申し付けください」と一言添える。
お代わり自由じゃないのです…、「申し付け放題」というこの贅沢にうっとりします。

そして今朝のメインが到着。
ハムトーストをライブレッドで作ってもらう。

サンドイッチではなくトーストだから、本来はちょっと厚めの白い食パンで作る料理。
ライブレッドは、あらかじめサンドイッチ用に切られた薄切りしか用意がない。
だからハムとパンとのバランスが、少々ハム寄りに仕上がってくる。
カサカサと乾いて焼けたライトーストがあっという間に壊れてハムと混じり合う。調味料はバターとマスタードだけという、だから口の中がハムの食感や風味、味わいで満たされるのがオキニイリ。
お供にコーンスープもたのんでみます。トウモロコシの粒がたっぷり底に沈んだ豪華な味わい。甘くてあったか、気持ちも満たされあったかになる。

それにしても入念にできあがっている料理です。
見事に切り分けられたハムトーストの断面のうつくしいこと。不揃いな形のハムを組み合わせ、どこも同じ厚さに整え仕上げる手際。トーストに添えられたレモンの皮をきれいに削いで酸味に苦味が混じらぬようにという配慮。料理はこういうひと手間でオゴチソウに代わってくれる…、と感心しながらパクリパクリと食べ進む。
コーヒーカップの中のコーヒーはほぼなくなりかけたところですかさず、「お代わりいかがでらっしゃいましょう」とお店の人が近づいてコーヒー注ぐ。うっとりです。ミルクをたっぷり注いで白いコーヒーにする。ゴクリと飲んで今日の仕事の準備した。

 

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コメント

  1. かーこ

    白いクロスがピシッと机にかけてあり、座り心地の良い椅子、お店の天井が高すぎないのも落ち着きます。
    混んでいなければ、文庫本でも読みながら、素敵なカップでコーヒーを飲んでゆったりとした気分に浸りたい場所です。
    白い物が白いままで保たれていたり、お皿や食器がピカピカである事、クロスがピシッと机にかけてあるし、お店のプライドを感じます、又それを保つための努力はどれほどなんだろうと思いました。尊敬します。

    それにしても、ハムトーストの美味しそうな事、潔い味付けはハムに自信がないと出来ないですよね。
    食べたくなりました。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      かーこさん
      朝の時間はのんびりできて、新聞を広げて隅から隅まで目を通す人。文庫本を取り出してゆっくりページを捲る人。
      そしてそんな人達を観察するのがボクのたのしみ。
      優雅な朝をたのしむことがいつももれなくできることがありがたいなぁ…、としみじみ今日も思いました。
      ハムもテーブルクロスも、そしてコーヒーもどれも素材が一流でした。

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