プルコギチヂミ石焼ビビンパ、妻家房

朝から寒い。温かいものが食べたいなぁ…、それも近所で、と思案する。
考えつくのが韓国料理。テンジャンチゲがおいしい「とんちゃん」の気軽なランチか、あるいは妻家房の石焼ビビンパ。テンジャンチゲは凄く辛くて体の芯から汗をかくに違いなく、でもそこまで熱さがほしいわけじゃないんだよなと、妻家房にすることにした。
一階が韓国食材の販売店。狭くて急な階段をあがった二階がレストラン。人気の店ではあるけれど満席になって待たなきゃいけないようなことはほとんどなくて、のんびりとした空気がゴチソウ。
ひさしぶりにきて、テーブルの上にあららと思う。かつては白い紙製のテーブルマットがひかれていたのになくなっちゃった。コストダウンのためなんでしょう。夜はおそらくまだ使っているに違いなく、飲食店って大変だなぁ…、ってしみじみ思う。

石焼ビビンパがまずはくる。ほうれん草にモヤシにしいたけのナムルがたっぷり。肉のそぼろに、引きしまった玉子の黄身がポトンと一個。分厚い石鍋が思う存分、蓄熱しててバチバチ、ご飯が焼ける音がする。
コチュジャンをのっけて底からひっくり返し、軽く混ぜ、またひっくり返しを繰り返し石鍋の中を混ぜ合わす。ご飯にキレイな焦げ目がついて、味をときおりみながら辛子味噌をくわえて混ぜてほぼ完成。スプーンで表面を平らに整え休ませる。
追加でとったプルコギの肉をのっけて蒸気がふつふつ、ご飯の隙間から噴き出してそれが収まる頃が食べ頃。しばらく待ちます。

一人前で作られて小さな鉄板の上にのっけてくるプルコギ。
タレを揉み込んだ牛肉は脂をほとんどもたない赤肉。
がっしりしていて焼くと肉がキュッと縮む。
芯までタレが染み込んでそこから滲んだ旨味ジュースで野菜が仕上がる。
キャベツにしいたけ、エノキタケ。
ピーマン、ネギに赤いパプリカと具だくさん。
それからチヂミ。
ココのチヂミはしっとり、ふっくら、パリパリといろんなチヂミがもってる特徴をみんなもったバランス良いもの。刻んだイカゲソ、エビにネギと具沢山でもあって軽やか。酸味がキリッとしたタレにひたして口をスッキリさせる。

空気をたっぷり含んだビビンパ。ご飯全体がしっかり焼かれてところどっころに焦げ目がついてる。おこげはやわらか。ホツホツパリパリ。たっぷりはいった具材もおいしくはあるけれど、ご飯が主役のオゴチソウ。
千切りキャベツに甘いドレッシングをかけたサラダに、韓国練り物を煮込んだものや、生の玉ねぎの醤油漬け。どれも食感たのしい脇役。わかめサラダに白菜キムチでひと揃え。ビビンパを全部キレイに食べてもまだまだ鍋は熱々。そこにキムチを入れてしばらくそのままにする。熱が入った白菜は辛味、酸味がこなれて旨味をしっかり味わえる。体もほどよく温まる。

 

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