待合室2。ブルーライトがなかりせば…。
丸ノ内線で銀座に出てきて「待合室2」で朝ごはん。
かつて近所に「待合室」というお店があった。銀座数寄屋橋交差点から南北に伸びる道路の下は大きな駐車場が作られていて、その駐車場の出入り口のひとつにあった喫茶店。
おそらく社用車の運転手さんがご主人待ちの時間をつぶす場所だったのでしょう。
その支店がここで「待合室2」。
今は社用車を乗り回せる時代ではなく、それで一号店は役目を果たして閉店し、「2」だけが残った。
運転手さんの客待ちといえばタバコを吸う…、というニーズに合わせて昔はタバコが吸えたけど、今では禁煙。空気がきれいでありがたい。
お店の前は人通りの多い地下通路。けれどお店の中はのんびりしていて心地よく、けれど難点がひとつだけ。
正面の壁に大きなデジタルサイネージがあり、LEDのクッキリとした光が眩しく、目から頭が疲れちゃう。
ずっとランチセットはあったけど、朝食セットの用意はなかった。一年ほど前かなぁ…、朝食セットができて最初は450円。今では480円といううれしい値段。
アイスコーヒーにすると20円アップになってワンコイン。
トーストに、あんホイップかたまごペーストが選べて今日もたまごペースをと選んでたのむ。
20席ほどの小さなお店。
マダムがひとりで切り盛りしてて、のんびり待ちます。
5分ほど。
6枚切りの角食を焼いたトーストにはあらかじめバターがたっぷり塗り込められてる。
パンをよく焼きで、ってお願いするのを忘れてて、ちょっと浅め焼き加減。明るい焦げ色。
けれどその分、バターがしっかり染み込んでパンの芯までしっとりしてる。焦げた香りとバターの香りが鼻から抜けて、噛むとジュワッとバターが口にしみだしてくる。こういうトーストも悪くない。
たまごペーストはマヨネーズが控えめでちょっとモサモサした感じ。だからサクサクトーストよりしっとりトーストの方が相性いいかもしれない。オモシロイ。
苦くて酸っぱい昭和な感じのアイスコーヒー。
ミルクとガムシロをたっぷりくわえ、氷の上に浮かんだミルクをすするようにしてそっと飲む。
混ぜずに飲みます。ストローも使わず飲めばグラスに氷がカチカチ当たる音も涼しく、なにより指から涼しさ感じる。
飲みすすめると底に沈んだガムシロがほんの少しずつまじって甘くなっていく。味がどんどん変わるたのしさ。お腹も気持ちも満ちました。