ブリオッシュクロックムッシュに心とろかす…。

朝、千駄ヶ谷に向かって歩く。
のんびり15分ほどでグッドモーニングカフェにやってくる。
散歩するにはほどよい距離。思い切りが必要な距離じゃなくずっと緑あふれる公園脇で、しかも歩けばステキなお店が待っている。
今日はずっと右手のひらをにぎりしめ、腕を大きく振って歌をうたって歩いた。あっという間の15分。
平日というのにほぼ満席という大盛況。お店全体が見渡せる壁を背にしたオキニイリのテーブルも埋まっててあいていたのは5人がけの丸テーブルだけ。いつものスタッフがやってきて「こちらでもいいですよ」って勧めてくれはしたけどいささか心苦しい。
テラス席でもいいですか?って聞くと、それじゃぁ、片付けましょうとサービスが一番行き届きやすいテーブルを作ってくれた。ありがたい。

新作メニューがございます…、とメニューの説明。
ここの人気の朝食メニュー、湯種ブリオッシュを使って作ったクロックムッシュが新作で、入り口脇のメニューボードでも気になっていた。
以前はチャウダーにサラダにトーストというメニューがあった。朝の体をあっためる好きなメニューではあったけど、たしかにこれから夏に向かってチャウダー系のスープは暑い。熱々スープをクロックムッシュに代えました…、ってことなんでしょう。たのんでみます。
お供にコーヒー。オニオンスープがセットにつきます。
コンソメ系のスープにたっぷり飴色玉ねぎが沈んだスープで、スプーンを使わずふうふうしないでカップに口つけ直接飲める。ほどよい温度がいい感じ。

たっぷりのサラダにモルタデッラが一枚。
それに丸い湯種ブリオッシュの形のままのクロックムッシュ。
パンの上にたっぷりのホワイトソースにチーズがのっかり、ふつふつ沸騰、きれいな焦げ色。
まるで容器ごと食べることができるグラタンみたいに見えてくる。
横からみるとそれはたしかにパンでこんがり焼かれてて、上からチーズがとろけてかたまりこびりつく。
おいしいに違いない外観にまずウットリ。
ナイフを入れるとサクッと切れる。空気をたっぷり含んで仕上がる湯種ブリオッシュですからスパッと。パンは2枚に切り分けられてて間にチーズとベーコンを挟んで焼かれる。切った断面からおいしい香りがほとばしり出る。

食べるとこれがおどろくほどにフワッフワです。パンそのものがふわふわでたちまちとろける。
とろけながらチーズやホワイトソースを巻き込んで、ぽってりしながらなくなっていく。ブリオッシュの自然な甘みにチーズ、ベーコンの塩辛さ。ベシャメルソースのなめらかにチーズの旨味や酸味が混じって、最後にベーコンの脂がひやりと口の温度を下げていく。
チーズやベーコン、パンそれぞれの味や香りが感じられ、なのにそれらが渾然一体となって口に広がっていく。バチが当たってしまいそうなほどおいしく食べてたちまちオキニイリ。それにしても前回来たときに紙で包まれていたナイフフォークが今日は裸で置かれてた。通常モードになりつつあって、果たしてそれでいいのかしらって思ったりもした。火曜日の朝。

 

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