ブライトバーンは恐怖よりも痛さを拡散するのだ…。

映画を観ます。
「ブライトバーン/恐怖の拡散者」という、ちょっと変わったホラー映画。

映画評では「邪悪なスーパーマンの誕生の物語」なんて紹介のされかたをしている。
たしかにそんな内容のようにもみれる。
空から降ってきた物体から生まれた少年が、自らの力に覚醒していく。その覚醒の先が愛と正義ならばスーパーマン。
彼の場合は愛と憎しみだった…、とざっくり言えばそんな感じ。
ポスターを見れば、なんだかどっかスーパーマンだなぁっていうのがひと目でわかってしまうほどに覚醒以後の彼の姿はスーパーマン的。

感心のしどころがいくつもあります。
まず楽天が配給会社だったこと(笑)。
アメリカの田舎町の濃密で小さなコミュニティー。
何はなくてもダイナーレストランが必ずあって、そこがコミュニティーの社交場のようになっていること。
学校で弱い子をいじめるいじめ方は万国共通であるところ。
一番びっくりしたのが、主人公の男の子の12歳の誕生日におじさんがライフルをプレゼントしちゃうシーンで、これがアメリカなんだなぁ…、って映画が狙う怖さ以上の怖さを感じた。

少年が覚醒するまでは、その覚醒への予感とそれはどのようにはじまるんだろうとドキドキが入り混じった、サスペンスタッチの怖さがあった。
なにやらまがまがしいことが起きるのだろう…、と思っているとそれが徐々に「痛い」方向に向かっていくんです。
人が死ぬ。
相手は子供のことだから身近な人間を次々殺していくのだけれど、怖いの方向性がおどろおどろしいではなくて痛い方向…、つまりいかに残酷な殺し方をするかに向かっていくものだから、見ていられないシーンが多くてボクはあんまり好きじゃなかった。
ホラー映画のただしい方向は、怖くて怖くてしょうがないのにじっと見つめてしまうというのがありがたいなぁ。
食材はよく、調理法も悪くないのにスパイス使いが強烈すぎて口に合わない料理のような出来栄えでした。勿体ない。

ところで題名のブライトバーンは事件が起こる町の名前。恐怖の拡散者は日本の配給会社の余計なお世話。へんてこりん。

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