フラットホワイトに、クラシックなプリンマキアート

仕事の合間に軽くランチ。西新宿のポールバセットでサンドイッチを作ってもらう。
ランチブレークが終わった時間。
人気の店のピークが終わったばかりの空気は独特。まだ緊張の回路はしっかりつながっていて、けれどどこかホッとしたようなムードがたのしい。
全粒粉で焼いたソフトバゲットにグリルドベーコンをマリボーチーズと一緒にはさんで焼き上げたもの。ソテした玉ねぎの歯ざわり、甘さが印象的で顎がガツンと打つようなパンやベーコンの味わい、豊か。
噛むとジュワっとベーコンの脂が滲んで唇ひんやり。粗い生地のパンが脂を吸い込んでチーズと一緒に生地がとろける。
ミルクたっぷりのホワイトフラットをお供にもらって、昼のお腹をほどよく満たす。移動する。

 

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新宿二丁目、仲通りという夜の目抜き通りに面したコーヒー専門店。「オールシーズンズコーヒー」。
以前はネットカフェのような店だった。
それが数年前に人が変わって、焙煎機を置きおいしいコーヒーを気軽なムードでどうぞ…、というお店の方針もかなり変わった。
最初はギクシャクしていたけれど、最近、人気が定着したようでいつもにぎやか。しかも2時からスイーツタイムに入るというので、おやつどきを狙ってきてみる。スイーツ目当ての人たちでしょうか…、ほぼ満席という盛況ぶり。みんな甘いものには目がないようです、ボクもそう(笑)。

みんなの目当ては「クラシックプリン」。
クラシックって名前がいいです。
昔ながらの…、とそれを訳せばいいのか、ならばその「昔」がいつまでさかのぼっての昔なんだろうとワクワクしながら注文をした。
アルミのカップに串をさし、グルンとひとまわり。
お皿の上にひっくり返してゆっくり引き上げスポンと抜くと、お皿の上にプリンがプルン。
上にプシュッとホイップクリームを搾り出し、チェリーを一個。
そうそう、昔からプリンはああして最後の仕上げをしたものでした。お皿の上にはカラメルソースがたっぷりたまり、気をつけてお召し上がりくださいネ…、ってゆっくり運ばれやってくる。

硬めのプリン。スプーンですくって口に運ぶとまずカラメルの甘みと苦味が口に広がる。
それに続いてプリンらしい風味と甘みがやってくる。その食感はなめらかでたちまち口の中でカスタードクリームになっていくようなポッテリとしたとろけ感。昔、デパートの最上階にある特別食堂で食べたプリンはこういうプリン。なるほどこれはクラシック。
お供にカフェマキアートをもらいました。ここのエスプレッソは旨味がふくらむふくよかな味。酸味おだやかで苦味が深い。プリンを食べてマキアートという、なんと大人なプリンのたのしみ。オキニイリ。

 

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コメント

  1. そら

    ああ、かたいプリン!美味しそう!
    私はどうも、いまや主流になってしまった「なめらかプリン」が苦手で、昔のプリンを探し歩くのですがなかなか見つかりません。
    あの、ボートみたいな形のガラスの器で出てくるプリンアラモードも、いったい何処に行ってしまったのか。
    サカキさんが羨ましいです。

    • サカキシンイチロウ

      そらさん
      プリンアラモード。バナナにせり上がるように飾り切りされたりんご。贅沢なお店ではメロンが置かれて、固いプリンにホイップクリーム、瓶詰めチェリー。
      どこで食べられるかなぁ…、探してみようと思いました。

  2. マンダリン

     おそらく榊さんはご存知だと思いますが、プリンアラモードの元祖は横浜のホテルニューグランドではなかったでしょうか?横浜の高島屋にも出店がありプリンはカラメルソースがしみ込んだ所がほろ苦い懐かしい味の物でした。
     私は榊さんより一つ年下です。子供の頃デパートに行くのは特別な日、今でもあの時の味を覚えています。
     蛇足になってしまいますが、最近美味しいホイップクリームが少なく残念です。

    • サカキシンイチロウ

      マンダリンさん
      ホイップクリームを牛乳を使って一から作ることが少なくなったのでしょうネ…、フワッと軽やかで口溶けの良いホイップクリームが少なくなりました。
      横浜のホテルニューグランド。ナポリタンとプリンアラモードを食べる小さな旅をするのもいいですね。

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