ピザとパスタとワインとそしてたのしい会話

夜、岐阜でピザ。
駅前アーケード街にある「ダアチュ」に来ました。
入口近くに大きなピザ釜。ナポリピザの名店で、前菜、パスタ、メインも多彩に揃ってる。
大人の財布が必要な店。しかもアーケード街は地方都市の駅前商店街にありがちな人通りがほとんどない状態にもかかわらずお店はにぎやか。
ほぼ満席という人気ぶり。ソムリエがワインを選んでくれる店。どっしりとした、けれどスキッと切れのいい赤をもらって食事をはじめる。
甘エビのフリット、それからゼッポリーニ。
頭付きのエビはサクサク。殻や頭や足が壊れて身はふっくら。人気があるようでフライヤーではずっとエビが揚げられている。厨房の真ん前に陣取ったから、エビの美味しい匂いがずっと漂っていて、おかわりをおねだりしたくなっちゃった。
ピザの生地と青海苔を混ぜてオリーブオイルで揚げたゼッポリーニはサクサクふっくら。モチモチしていて強めの塩味がワインを誘う。

サラダ仕立ての前菜がくる。
ポルチーニとホワイトマッシュルームを薄切りにしてルッコラの上にドサッと散らす。
オリーブオイルとビネガー。
薄く削ったパルミジャーノをサラダ全体を覆うようにたっぷりちらし味をととのえ食べていく。
きのこがサクサク、歯ざわりたのしく、ポルチーニの華麗な香りにウットリします。

そしてピザ。トッピングはハムにチーズだけというシンプルさ。なのに驚くほどに複雑な味わいがあって、なんともおいしい。
生地がまずおいしいのですね…、縁の部分はオリーブオイルで揚がったように膨らんで、噛めばサクサク。焦げた香りがこうばしい。
生地そのものはもっちりとして噛み応えがあり、チーズと一緒に口に入ってもったり粘る。そこにハムの脂の風味や肉のうま味が混じり合い、口の隅々撫で回しつつとろけてく。
ナイフで切るもチーズが粘ってなかなかキレイに切り分けられず、難儀しながら一切れをお皿にのっけてピカンテオイルをたっぷりかける。
赤唐辛子のピリ辛オイル。ヒルヒルするほど辛いはず。なのにチーズやオリーブオイルのせいで辛味がうま味に変わっていくのがオモシロイ。

パスタをたのむ。クリーム系でどっしりとした味わいのスパゲティを作って欲しいんですけれど…、ってリクエスト。
ベーコンとアサリで作ってみましょうかって、まずベーコンをたっぷりのオリーブオイルでカリッと炒め、舞茸、しめじもくわえて生クリームをとくとく注ぐ。
硬めに茹でたスパゲティの麺とアサリを加えたら、タプンタプンと揺すって乳化させていく。お皿に盛って、そこにたっぷりマグロのカラスミ。おいしくないはずがない仕上がりです。
それにしても今日はワインがおいしかった。スパゲティをみんなお腹に収めてもワインが残る。
ワインに合うようにショートパスタをオイル系で作ってみて…、てまたリクエスト。
断面がS字型に曲がったカサレッチェで自家製のサルシッチャとチコリー、オリーブオイルとパルミジャーノで仕上げたパスタを作ってくれた。ソーセージのハーブ、スパイスの香りとチコリーの苦みが鮮烈。お腹も気持ちも満たされる。

 

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