ビーフトマトに、プレーンがおいしいヨーグルン
ひさしぶりに「キッチンたか」に行ってみようと思ってくる。
タナカくんとしばしばやってきていた店で、いろんなことを思い出すのがうれしいようなさみしいような…。
混んでるかなぁ…、もし行列ができてたらあきらめようと思ってきたらすんなり入れて、これもタナカくんのお導きって思っていつもの席に座った。
ビーフトマトをたのみます。
目の前には厨房。ご主人がさっそく料理を作りはじめる。フライパンを五徳の上で円を描くようにすべらせて具材を焼いてく。スルスル、鍋底が五徳を擦る音に混じってジリジリ肉が焼ける音。トマトをくわえた途端にシュワシュワ沸騰する音がする。
なおもフライパンで円を描いて焼き続け、ここぞとばかりに鍋を持ち上げスナップ効かせて中の料理を宙に舞わせる。それを数回繰り返しフライパンの中で料理が出来上がる。そのタイミングでご飯と汁がやってきて、盛り付け終えたビーフトマトがおいかけてくる。見事な手際にうっとりします。
牛肉とたまねぎをトマトと一緒に炒めて仕上げ、まさにビーフトマトという名前のとおり。
シンプルなんだけどこれがおいしい。
ほどよく歯応えのある牛肉にトマトの酸味と甘味が混じる。奥歯を叩く肉の食感に混じって粗切りのトマトがクチュッと潰れていくのもたのしくて、ご飯のおかずにちょうど良い。ふたりで来るといつも料理を3つたのんで分けていた。ひとつは必ずビーフトマト。あとのふたつはハンバーグの時もあったりポークジンジャーのときもあったり、牡蠣の季節は必ずバタ焼き。タナカくんはハンバーグカレーが案外好きでよくたのんでた。
千切りキャベツをトマトのソースに浸して食べるのがおいしくてネ…、ポテトサラダもソースまみれになるのがたのしい。お腹も満ちて席をたちます。また来よう。
ドトールコーヒーのヨーグルンはプレーンがおいしいですよ…、ってFacebookで教えてもらってて、それを今日は試してみようと思って試す。
「ヨーグルンをプレーンで」ってお願いすると注文を受けたスタッフがちょっと戸惑い「ソースなしでということですか?」って聞く。
なるほど今までなかった注文なんでしょう…。
はい、ソースなしのスモールでって答えてことなきを得る。
それにしても大仕事です。
ブレンダーに材料を入れガタゴトジャジャっと攪拌し、それからグラスに移すのがかなりの難儀。作った飲み物がもれなくストンとグラスに移せるブランダーができないものか。例えばダイソンのコードレスクリーナーがコンテナーの底のラッチがパカっと開いてストンとゴミが捨てられる…、そんな構造。
調理機器は性能ばかり追求するけど使い勝手がもっと大切。もったいない。
さて、プレーンヨーグルン。
これがびっくりするほどおいしかった。すっきりとした甘み、ヨーグルトの酸味や風味がなにものにも邪魔されず口の中へとやってくる。
心なしかシャリシャリ感が一層さわやかに感じるし、喉ごしもよくこれはたちまちオキニイリ。
ソースが発散する、おいしいのだけれどどこか化学的で嘘っぽ感じが無いのもいい感じ。
そういえばヨーグルンがはじめてやってきたときの味がちょうどこんな感じじゃなかったのかなぁ…、ひと口飲んでそのさわやかでやさしい味わいにタナカくんもボクもうっとり。ヨーグルンの季節はドトールコーヒーにくる頻度が圧倒的に高くなってた。なつかしい。
それにしても土曜日の午後のお店のおだやかなこと。お店の地下はボクひとり。思う存分、のんびりすることといたしましょう。