ビルズ表参道でオージーフルブレックファスト
表参道で打ち合わせ。朝にビルズによってみる。
表参道の交差点に建ってる東急プラザビルの最上階。大きな街路樹。ビルの屋上にも木が植わってて、街路樹越しに写真を撮るとシンガポールの景色に見える。
ビルの中にいるのに大きな窓の向こうに緑。光がたっぷり注ぎ込んでくる気持ち良い店。特に朝のムードはゴチソウ。開業当初は開店直後からウェイティングの行列ができる店だったけど、今ではずいぶん静かになった。
とはいえインバウンドの人たちがかなりの割合。しばらくするとほぼ満席というにぎやかさ。お店の人の対応はにこやかで笑顔明るくいい感じ。イングリッシュブレックファストをポットでもらってスティームミルクを添えて朝をあっためる。
ここの朝といえばリコッタチーズのパンケーキかスクランブルエッグ。
そのスクランブルエッグがメインになった「オージーフルブレックファスト」を選んでたのむ。
卵料理にトースト。
グリルしたベーコンにソーセージ、マッシュルームにトマトという英国式のフルブレックファストのオーストラリアバージョンというスタイルで、ボリュームたっぷり。
手前に置かれたトーストをどかすと、スクランブルエッグの全容が明らかになる。
うつくしい!よく混ぜてコシをしっかりとった玉子をふっくらと焼く。表面つやつや、軽くドレープが入ったように仕上がっていてスクランブルエッグというよりもしっかり焼けたオムレツのよう。ウットリします。
サイドの食材がしっかりしてます。たとえばベーコン。分厚く脂の状態がとても良い。ただ焼き加減は日本的で、もっとガリッと揚がったように焼けてくれてれば最高だった。オージー風を装いながら、こういう部分が日本的…、っていうのが残念。もったいない。
ソーセージはハーブ、スパイスの風味がしっかりしていて、一緒に炒めたマッシュルームともどもガーリックオイルの香り、旨味がおいしい。焼いたトマトは甘みがつよくて、ソースのようにふるまっていく。玉子はふっくら、ふんわり仕上がり中に空気をたっぷり含んで食感かろやか。胡椒をたっぷり挽いて散らしてハフハフ食べる。オゴチソウ。
ところでこのスクランブルエッグ。
フリーレンジエッグを使って作っているんだという。
ケージの中で育てずに放し飼いの鶏の卵。
ストレスがあまりないから健康的でおいしい卵を産んでくれる…、だから世界的においしい卵はそういう卵。
日本では飼料がどうだとか、鶏の銘柄がどうだとか本質的な味とはまるで関係のない部分でみんな一生懸命努力をしてる。日本の食材って見せかけのおいしさにこだわることが最近多い。かっこ悪いなぁ…、って思ったりする。
トーストブレッドにベーコンのっけてバクバク食べて、トマトを潰してスクランブルエッグに風味をつける。ただなぜだか何を食べても甘い。こういうところは日本の料理…、って思ったりする。さてお勘定。5000円札を出したお釣りがこんな感じ。世界価格といえばいいのか、観光地価格と思うほうがいいのかどうか、微妙な感じ。
東京で本当に楽しく暮らすには、まず分厚いお財布が必要だと思うのがこういうエピソードを伺う時です。
リゾートで泡のついたブランチというわけでもない、いわゆる朝ごはんに5000円かぁ・・・高いなーーー!
りんごさん
これだけ払えば帝国ホテルのコーヒーショップで極上の朝ご飯が食べられたなぁ…、って思いました。
お金の使い方をしみじみ感じる朝ご飯。東京って使いこなしがむつかしい街でもありますね。