ビルの中の田んぼ

おいしいお米ご飯を食べたくてちょっと思案する。
場所は西新宿のど真ん中。そうだ…、ちょっと歩けば「田んぼ」があると、ちょっと歩いた。成子坂というボクが近所に住んでた頃には中野でもない新宿でもないどこでもなかった場所が今や超高層ビルが建ち並ぶ街。
そのビルの一つの2階に「おひつ膳田んぼ」がある。
ビルの吹き抜けに面して、一階がスターバックス、その真上に田んぼというロケーション。ランチタイムになると次々、お店の中にビルで働く人たちが吸い込まれていく。代々木に本店のあるご飯のおいしい気軽なお店。その本店はロケーションから店の雰囲気に至るまでのどかな感じで、おいしいご飯がそこで炊けてる…、って予感が自然に漂ってくる。けれどビルの中ではそういうムードはなかなか作れない。

それでかお店のレジ脇にお米が入った袋がドサッと置かれてる。
大テーブルの真ん中に囲炉裏を切って、そこに束ねた稲穂が垂れ下がっていたりしてのどかなムードを一生懸命演出してる。
お櫃に入った炊きたてご飯がメインの定食が一番人気。
…、ではあるのだけど、ボクはここのおむすびが好き。
今日もおむすび。
おかかと梅のおむすびと、鮭とイクラの親子むすびを一個づつ。ほうれん草のおひたしと醤油麹に漬けた銀ダラを焼いてもらってひと揃え。なめこと豆腐のお汁もつけた。しっかりとした出汁の旨味と風味豊かな麦味噌で味が整う味噌汁は堂々メインの風格をもつ。おむすびをのせたザルがしっとり湿り、たくわん二切れが彩りそえる。

手で持ち上げて口に入れるまではしっかり形を保ったおむすび。それが口の中でたちまちちらかって、パラリパラリと騒々しいほどにぎやかになる。中の具材はたっぷりで、どこを食べても口の中にはご飯と具材が同じバランスであるのがステキ。
おひたしはやさしい味わい。素材そのものの持ち味を感じてニッコリ。
残念なのは銀ダラで、超高層ビルの中で魚を焼くというのはこういうことになるんでしょうネ…、水っぽい。魚の持ち味や醤油麹の旨味も風味もおそらく焼いてる途中で外に流れ出してしまったんでしょう。醤油で味をととのえ食べる。プルプルとした銀だら独特の食感はおいしく、それでも皮は残した…、ごめんなさい。とはいえ当初の野望…、おいしいごはんでお腹を満たすという希望は見事に叶えられニッコリしました。ありがたい。

 

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テクリ歩いてポールバセット。
ゴキゲンな昼の気持ちの続きを過ごす。
季節、季節に趣向を凝らしたエスプレッソドリンクが発売されてて今年の夏は「エスプレッソトニック」が推しの一品。
たのむとグラスにミントの葉っぱをちぎって落とし、マドラー使って押し付け潰す。
香りがでたら氷をたっぷり。
冷えたトニックウォーターを注いだところにエスプレッソをワンショット。最後にライムを絞り、そのライムでグラスの口を抜いて香りをうつして完成。
トニックウォーターの苦味とエスプレッソの苦味が互いを引き立てあって、エスプレッソの酸味がまるでレモンやライムのようにふるまう。コーヒー豆の自然な甘みもおいしくて、一口ごとに体がシャキッと元気になってくような爽快感を味わえる。
プラスティックのカップのように見えて実はガラスでできたカップというのがまた粋で気持ちをほぐす。オキニイリ。

 

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コメント

  1. かーこ

    おむすび 美味しくて大好きです!
    今日のお昼は、たらこをお鍋でから炒りして、
    御飯に混ぜ込んだ、ピンク色のおむすび。
    海苔でパリッと包んで、パクリと食べる至福の時、
    生のたらこや、焼きたらこ、色々あるけど、
    自分で作ると、何故か、炒りたらこにしてしまいます。

    サカキさんは、おむすび派なんですね。
    私はおにぎりと言ってしまいます、地域にもよるのかもしれませんね。みんなが幸せな笑顔になれる食べ物、
    おむすび最強です。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      かーこさん
      なぜだか「おむすび」って言っちゃいます…、握るのと比べてほんのちょっとだけやさしいような気がして。
      だから「おにぎらず」じゃなくて「おむすばず」…(笑。
      たらこの乾煎り。おいしいですよね。
      ボクの母はたらこを丸ごと焼いて、おむすびに入れてました。表面のカラカラしたところと芯のレアなところの両方たのしめる。ひさしぶりに作りたくなりました。

  2. 食欲

    私の実家は兵庫県。昔からおにぎりって言ってました。俵型でのりは味付け海苔。母のおにぎりは大抵塩おにぎり。たまーに焼きたらこか梅。三角のおにぎりがあこがれでした。
    でもコンビニでおにぎりが買えるようになった頃からでしょうか、地元でもおむすびって言う人たちの方が多くなってきたと思います。若い人たちなんかはおにぎりって全然言わないんじゃないかな。
    私が住んでいるハワイではむすびといいます。移民の人たちがそうよんだのと、にぎり寿司との区別のせいなのではないかと勝手に思っております。
    ちなみに私にとって、どんな体調の時でも、どんな気分の時でも食べたくなるのがおにぎりとおうどん。ハワイじゃそれも難しいのですが。。。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      食欲さん
      昔、定期的にハワイでイベントを行っていた時、コーディーネーターとしてストレスがたまるとまず食べたくなるのがおむすびとおうどんでした。
      アラモアナセンターの白木屋のフードコートでなんとかおうどんらしきものは手に入れることができるのですが、それにスパムむすびを合わせるのはなにかもったいないような感じがして、スティームライスをかって自分で作ったりしたのですけど、やっぱりどこか違うんだよなぁ…、ってたった数日で里ごころがついておりました。

  3. Wordsworth

    FBで記事が浮上したのを夜中に見てしまい、ふと爺様の握ってくれた味噌おにぎりを思い出してしまいました。
    独り暮らしを始めて幾星霜。食べるのが自分だけだからと中にねぶた漬やなめ茸を入れてみたり、塩の代わりに昆布茶をまぶしたりと色々試したり、コンビニの変わりおにぎりで唐揚げやツナマヨ、カルビ肉の入ったおにぎりを買って食べたりもしていますが、子供の時に寒い冬、円柱のような白いストーブの上に金網を乗っけて、丸いおにぎりに味噌をまぶしてじっくり炙った焼きおにぎり。子供の時には手が汚れるからと若干敬遠気味だったあれがとてつもなく食べたくなりました。

     もう食べられないからか、自分が歳を取ったからか。どちらなんだろうかと思い返しつつですが。

     お暑うございます。どうかお身体ご自愛ください。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      Wordsworthさん
      最近、ふとしたきっかけで昔、食べたものを思い出します。
      それもお店で食べたモノではなくて、家で普通に食べていたもの。
      例えばぶっかき氷の塊を茹でたそうめんの鍋に放り込んで冷やしたものや、池で浮かべて冷やしたスイカ。すごく酸っぱい冷やし中華や、袋麺を粉末のソースで仕上げるたらこスパゲティ。
      どれもが昔は当たり前だったけれど、今となっては贅沢なモノ、あるいは叶わぬものだったりする。食べ物の思い出が増える分だけ、歳を重ねたということなのでしょう。

      ちなみにボクが食べたいなぁ…、と思い出すのはしょっぱい梅干しを芯にしたしょっぱいおむすび。自分で作るのがちょっと怖いような味の、でも汗をかいた日にはおいしくてしょうがなかった思い出があります。

      今年の夏は東北でも厳しい夏のようです。お大事ありませんように。

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