ビルの中の横丁、横丁の中の香港、虎ノ門

気になる場所があって、友人誘ってやってきてみる。
場所は虎ノ門。虎ノ門ヒルズの隣にできた虎ノ門ビズタワーってビルの中に二週間ほど前に開業したばかりの「虎ノ門横丁」という飲食店ばかりを集めた施設が目的。
ビルの中に横丁を作ろう!
多くのデベロッパーが考え実行し、けれど結局本当の横丁のようにはならずに終わってしまう。フードコートのようになっちゃうか、小規模店を集めたただの飲食フロアになっちゃうか。
なぜそうなるかというと、デベロッパーが仕掛ける場所には「キュレーター」がいるからで、その人たちの趣味で施設は出来上がる。本物の横丁にはキュレーターなんているはずがなく野放図で無秩序な場所になってしまう。でもその無秩序こそが横丁の魅力であって、商業施設に横丁は絶対できない。

キュレーションは見事です。
知る人ぞ知る店から、通好みの店。老舗もあれば生まれたばかりの店もありその顔ぶれは「今の東京」をビンビン感じさせるに十分なもの。でも結局、そういうお店が集まったレストラン街でしかなくて、例えばここではしご酒…、なんて風流は思いつかない。もったいない。
気になったお店を一軒。赤坂離宮のカジュアルバージョンとでもいいますか、「香港焼味酒家」で食事をしました。客席部分は小さい。テーブルが6つほどで20人も入れば一杯。それに対して厨房は大きく立派で焼き物用の窯がデーンっと置かれてる。そこで焼かれた叉焼や家禽が吊るされ、すっかり景色は香港です。

メニューのメインは麺とご飯物の二本立て。
麺の主力はワンタン麺です。
海老ワンタン麺が一押しというのでたのんで食べてみる。
クリアなスープに大きなワンタンが浮かんでて、薄皮から透けて見えるエビの色合い、ボリューム感にウットリします。
ネギの油とニラの風味が絶妙な風味を作るスープは上等。
エビを食べてるような気持ちにしてくれるワンタンも絶品だけど麺がいささか心もとない。スープを口に運ぶ媒体としては優秀なのだけど、日本人が好きな歯切れやコシ、ハリがなく豆腐で作った麺を食べてるような気がする。スープを味わう料理だと割り切ればよし…、もったいない。

もうひとつの売り物、焼き物をのせたご飯を注文。上にのせる焼き物が5種類ほどあり、それらを選んで注文する。どれもおいしげで盛り合わせご飯に心が向くも、今日の気分は「香港風焼き豚ご飯」。
皮付きの豚バラ肉を窯の中でこんがり焼き上げた皮付き叉焼。脂が溶け出し沸騰し皮をバリバリに揚げたように焼き上がる。
彼が好きな焼き豚です。食べるとバリッと皮が壊れて脂がジュワリ。塩で仕上げた焼き豚だから豚肉自体の味わい、風味が口に広がる。世界中にあまた豚肉料理はあれど、これほどおいしい豚バラ料理は他に無かろうと確信できる。おゴチソウ。ご飯が少々やわらかで、これがジャスミンライスだったらどれほどおいしく熱狂できたか。それが少々残念で、でもオキニイリ。近くにできたらいいのにな。

 

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