ビッグドッグ。トリッパと白いんげんのトマト煮込み

気温が上がってしまう前に歩いておこうと、新宿まで行く。
そして「ベルク」で朝ご飯。
手軽な朝食セットもあるけど、今日はビッグドッグをたのむことにした。
普通のホットドッグのソーセージは茹でて保温器に入っているけどビッグドッグのソーセージは注文受けて、それから茹でる。だから時間がかかります。ビーパーとお供のアイスコーヒーをもらってのんびりと待つ。
土曜日の朝。お店のムードはゆったりのどか。ブルルーブルルーってビーパーがなり取りに行く。
圧倒的なこの大きさ。
ドッグロールからはみ出す太さにはみ出す長さ。今朝も元気にそっくり返って食欲さそう。マスタードやケチャップはいかがされますか?って注文した時に聞かれるのだけど、ソーセージ自体の味がおいしくて、そんなものなど必要とせぬオゴチソウ。
ソーセージの右側は潰れて親指の爪のような形をしてて、くるんと丸い左側をパキッと折ってまず食べる。

プチュンと潰れて肉汁ジュワリ。ハーブや軽いニンニクの香りがフワッと鼻から抜ける。
塩の味を若干強めに感じます。このまま食べるのならば絶対ビール。それもベルギー系の香りが華やかな白ビールが合うんだろうなぁ…、って思いながらドッグロールと一緒にパクリ。
上の前歯はムチュンと潰れるソーセージを感じ、前歯の下側はサクッとドッグロールが歯切れる感じにウットリします。小麦の香りがおいしいパンと一緒になったソーセージ。塩の味わいがパンの甘みと混じって味がととのっていく。
ホットドッグの醍醐味ですネ…、食べすすめるとソーセージにほんのちょっとのパンがしがみついてるようになっていく。
すし屋で卵焼きをたのむと申し訳程度のシャリがくっついてやってくることがあって、これもそんな感じがたのしい、オキニイリ。
アイスコーヒーをコクリコクリと味わいながら、ちょっとのんびりいたしましょ。

 

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新宿駅からテクリテクリと歩いて家に向かう途中の「マガザンルージュ」。
気軽でおいしい小さなビストロ。
今日のランチは何だろう…、って思ってメニュー看板をみる。
パスタ、魚、ステーキフリットがいつも用意されていて、最近エゾ鹿のステーキを推している。
それもいいかと思うもなんと今日は「トリッパ」があるではないの。しかも白いんげん豆とのトマト煮込み。
これ、タナカくんの大好物でそれにしようとお店に入る。
まずはポタージュ。
今日はカリフラワーの冷製スープ。ずっと大きなお皿にスープを入れたカップにバゲットをのせて提供してたのだけど、今日は小さなスープポットにバスケットに入れたバゲットという提供方法。カリフラワーの青い香りと濃厚な味。ほどよいとろみが喉をゆったり撫でながらお腹に向かって一直線。冷たいけれどお腹がポカっと温まっていくようなステキなゴチソウ。お腹が開く。

ちょっと時間がかかります。
丁寧に作ってくれているのが遠目に見えてのんびり。
BGMのフレンチポップスを聞きながら10分少々待って、お待たせしました!と今日のメインがやってくる。

トリッパと白いんげん豆のトマト煮込みの上に根付きのままソテしたほうれん草。
お皿の縁には挽いたばかりのブラックペッパーが散らかっておいしい香りを撒き散らしてる。
ほうれん草をまずどかし、うず高く盛り付けられていた料理を崩してその全容をまずたしかめる。
牛の二番目の胃袋で、規則正しい蜂の巣みたいな凸凹がくっきり見える。帯状に切り分けられててフォークでからめて口に入れるとちょうど口を満たす大きさ。

クニュクニュしてます。口の中で暴れながらとろけてく。軽く粘って内臓独特の野性的な匂いが口に広がっていく。クチャっと潰れて舌に貼り付くような食感が肉感的。
白いんげん豆は硬めでホツホツ。その食感のコントラスがまた旨い。ほうれん草は渋みが強く、胡椒がビリリっと香りさわやか、辛みも旨い。
そういえばタナカくんがトリッパを料理するときはおお仕事だった。何度も吹きこぼしそのたび洗って匂いをとって、やわらかくしてそれから煮込む。オリーブオイルで炒めたところに香味野菜や豆、トマト。一日がかりで作ってた。
あれは本当においしかったって思い出しつつお腹が満ちて、ちょっと泣く。

 

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