ビターなコーヒー、うちたて家の味噌煮込みうどん

コーヒー飲んでひと休み。
もともとゴリラコーヒーがあった場所のローステッドコーヒーラボラトリー。名前は変わっても商売の仕方や商品のラインナップはほぼゴリラ。
ライセンス代を払って手に入れたあんなことやこんなことを、ライセンスを破棄したのちも使ってしまえる不思議にせっかくのコーヒーもビターに感じる。
パリから鳴り物入りで連れてきたパン屋さんもいつしか自社の独自ブランドに変わっちゃった。互いが納得してのことでどちらもWIN-WINだったらそれはそれ。ブランドの食い散らかしになっているんだとしたらいささかお行儀悪し。売ってる料理や商品が決して悪くないだけに、尚更居心地悪く感じる。もったいない。

 

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うちたて家って店がある。
池袋の東側。町外れ感がかなり漂う静かな通りで、なのにいつもにぎやかな店。
武蔵野うどんの名店で、店の入り口脇でうどんをずっと練り、切っている。
太くてゴリゴリ、歯応えのある麺が特徴の武蔵野うどん。
一番一般的な食べ方は茹でて冷やしたざるうどんを熱々の肉漬け汁で味わう料理。
ゴリゴリとした硬いうどんが特徴で、だからあんまり得意じゃない。ただこの店には、その極太うどんを使って作る鍋焼きうどんがあってそれがオキニイリ。赤味噌、白味噌と味噌は2種類。赤味噌煮込みの食券を買い、店に入るとテーブル席は満席でカウンターの一席もらう。

目の前で麺がゆがかれ、水でザブザブ〆られる。
冷たく仕上げた麺をクルンと麺玉にして、せいろに乗せられ次々、漬け汁と一緒にテーブルへ運ばれる。
オモシロイのが厨房の構造。
カウンターの真前にコンロが置かれて煮込みうどんはそこで炊かれる。
蓋した土鍋で火加減は始終中火。蓋の隙間から蒸気が噴き出してきたら蓋をちょっとずらしてそこからしばらく沸騰させる。
都合15分ほどもかかりましたか。お任せしましたと味噌のおいしい香りと一緒に運ばれて、蓋をあけるとブワッと再び汁が沸騰。そろりそろりとゆっくり食べる。

いやはやこれが本当においしい。出汁の旨味と赤味噌独特の酸味と渋みが芯まで染み込み炊き上がった麺。
太くて若干ボソボソしていて、うどんというより歯応え確かなスイトンを食べてるみたいな食感がある。ムチっと歯切れてかるくとろけた表面が唇撫でる。芯はねっちり、はごたえがあり不思議なことにみずみずしい。水をたっぷり飲み込んで茹で上がった麺ならではの味わい深さ。
具材は卵、白菜、蒲鉾にねぎ、かしわ。薄切りにした蒲鉾と最小限。あくまで麺と汁が主役の潔さ。お腹の中に汗をかく。

 

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コメント

  1. koku

    本当にそう思います。某パン屋は以前は好きで通ってましたが、今は絶対に足を踏み入れません。いくらキレイゴトと言われようが、仁義がない企業はクズだと思う。
    いまの日本はそういうクズ企業が本当に増えてしまった。舶来ブランドを扱う代理店などもそんな会社ばかりになってしまいました。いまヴァレンタイン商戦で百貨店で舶来チョコを売ってますけど、あまりに酷い搾取に醜さで目を覆いたくなるほど。
    手っ取り早くカネを手にしたい若い会社が多かったのですが、最近は老舗といえる会社でも同じようなことをする企業が散見してきて、もう情けないを通り越して諦めましたが本当に哀しいことです。

    ただ、こういうことを繰り返してると、いつしか絶対に返り討ちをくらうと思うんですね。今はまだ、昔の日本人が時間をかけて培ってきた「日本に対する信頼」でなんとか保っているものの、これをひたすら裏切り、食い潰していくだけだと、世界からそっぽを向かれて自滅してオシマイだろうなあと確信しています。

    一度失った信頼は、大半は二度と取り戻せない。取り戻すにしても何倍もの時間と労力が必要になるんですけど、そういうことはなってみないと解らないものなのでしょう。近江商人ではありませんが、もうそんなものは今の日本だと死語に近いのかな。
    東京の街を歩いているだけでもヒシヒシと感じますが、自分さえよければいい人間がこれからもどんどん増えていくのだと思いますこの国は。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      kokuさん
      仁義。大切にしたいですよね。
      某居酒屋では、新業態開発の会議をするとライバル店のメニューがズラッとテーブルの上に置かれて、何をどのようにパクるかという話に終止すると言われています。
      真似ることは決して悪いことではない。
      けれどそこに創意工夫が加わって、真似た先よりもちょっとでもよくする努力をすれば進化が続くのでしょうけれど、そのままパクる。本質や目的、背景を学ぶ努力もせず真似る。結果、劣化が続く。そんなことの繰り返しがどれほど日本の食の水準を劣化させたか。
      そんな日本の料理が世界文化遺産に登録されてしまった。なんて滑稽なことだろうと思います。

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