ビステッカにてティーボーン

bisteccaちょっと気持ちのいいことがあり、おいしいモノを自分にゴチソウしてやりましょう…、と、赤坂見附にやってくる。
ビステッカ・グー・イタリアーノというお店。
赤坂の街の中でもちょっとはずれ。TBSの脇道をどんどん歩いてやっとみつかる、ほどよき大きさのたのしいお店。

もともとイタリア料理のレストランで、イタリア全土のいろんなパスタを味わうことができるというのが売り物だった。
けれどパスタがどんなにおいしくても、夜のお酒は進まない。
赤坂という街は夜にたのしいお店じゃないと、なかなか成功できないから、それでステーキがおいしいイタリア料理のお店としてリニューアル。

大成功としたようで、いつもにぎやか。今日も満席。しかも普通ならばイタリア料理にはまるで縁のなさ気なサラリーマンのグループが、ワイン片手に肉をモリモリ食べていた。テーブルをいくつもつないで横にズラリと20人ほど並んだ食事。そのニギヤカがよきおすそ分け。
キッチンの前のカウンターに二席だけ、ボクらをまるで待ってるようにあいてて、そこに座って臨場感をまずたのしみます。

bis soupbis saladeまずはアミューズ代わりにと、やってきたのがブイヨンスープ。

この店の姉妹店が焼肉屋さん。
そこでは大量に牛たんを仕入れていて、しかも豪勢なコトにタン元しか使わないんだという。そこの残りがココのお店にまわってくる。それとホルモン、牛すじを使ってとった濃厚スープ。一緒に加えた野菜の甘み。牛肉ならではの軽い酸味を帯びた旨みスープが口を満たして、気持ちとろかす。いや、まいります。
ショットグラスに一杯分で、なのに気持ちが豊かに満たされる。お腹がたのしくあったまり、お腹が急にすいてくる。
しかも目の前では料理が次々出来上がる。カウンターの上に並ぶ料理を全部つまみ食いして味わえたらどんなにシアワセ…、って思ってしまう。
ルッコラにパルミジャーノをタップリかけたサラダを食べて、気持ちとお腹をなだめて次の料理を待った。

bis calやってくるのがカラマリフリット。
イカを細かく筒切りにして、衣をつけてガリッと揚げる。
衣がバリバリ、固く揚がって口の中でザクザク壊れる食感が楽しい料理。
好きなんです!
胴体部分はザクザクの後に、むっちりとしたイカならではの噛み応え。その食感の変化もおいしくはあるのだけれど、ボクが好きなのはゲソや尖端。
身が痩せていて、中に蓄えた水分が油に溶け出し乾いて仕上がる。
だから中までザクザク。
イカの風味のクラッカーを食べてるみたいな感じがするのが心地よい。

このカラマリフリットを食べながら肉が焼けていくのを待つのが、ステーキレストランでのなによりのたのしみ。
ニューヨークなんかでおいしいステーキを食べたくなったら、ホテルのコンシエルジュに「イタリア人がやってるおいしいステーキレストランを教えて下さい」って聞くことにしてる。イタリヤ人のグリル料理に対するセンスは抜群で、肉そのものの焼き加減がよい上に、おいしい肉に向けてお腹の準備をするための、こういう料理もしっかりしていて食事をたのしくしてくれる。

bis tbonebis potatoさてメインのステーキ…、ティーボーンステーキがやってくる。
T字型の骨の両側にサーロインとヒレが並んだ部分を、骨付きのままに焼き上げたもの。

注文すると、シェフが大なたをふるってバンバン、塊肉を切り分ける。
それをおこした炭の上にのっけた網でガンガン焼く。
煙が出ます。
煙が肉を包み込み、落ちた脂に火がついて炎にまみれる。それにも構わずガンガン焼いて、ヒックリ返し、ほどよきところで火からおろして休ませる。

指で何度か肉を押し、熱の入り具合を確かめたのち食べやすいよう切り分けて、骨と一緒にまな板の上にドンと置く。
フレンチフライに芯ごと食べることができるヤングコーン、ホワイトアスパラガスをグリルしたのをサイドに添えて、ドーンッと来るのが、もう目にすでにかなりおいしい。

キレイなロゼ色。炭の香りと焼けた脂の香りが鼻をくすぐりたちまち、口の中はヨダレでまみれる。
脂がジュワッと口の中でとろけるヒレ肉。ザクッと歯切れるサーロインは、脂のきめが細かくて、その脂そのものがさっぱりとして味わい深い。
塩がたっぷりほどこされていて、その塩と肉の脂が混じりあい調味料を必要とせぬ、見事な味わい。ウットリします。
肉の合間にフレンチフライで口直し。油で揚げたはずのジャガイモが、むしろ口をさっぱりさせてくれるのにビックリします。とうもろこしや白アスパラガスはみずみずしくて、お腹潤う。オゴチソウ。

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ホルモングラタンっていうのがあって、たのんでみたら、これも上出来。
豚ホルモンをニンニク、赤唐辛子と一緒にオリーブオイルでコトコト煮込む。最後にカチョカバロをのっけてオーブンで焼いて仕上げた、グラタンというより油煮込みのような一品。
ジェノベゼソースで風味を整え、食べるとクチャっとホルモン独特のからみつくような食感と、おいしい匂い。ピリッと辛味があとをひき、なによりおいしくてびっくりしたのがカチョカバロの濃厚さ。
ティーボーンの骨を手づかみ、貼りつく肉まで前歯でこそげてキレイに食べる。
たのしそうに働くスタッフの笑顔がスパイス代わりのたのしいお店。また来ましょうと思う夜。

 

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