ビアホールKAEN

多分、お好きなお店だと思います…、って言われて訪ねるレストラン。
ビアホールKAENという店。
ちょっと静かな郊外にあり、にもかかわらずビアホール。挑戦的…、って思うもお店の周辺には同じように飲めるムードをムンムンさせてるお店が数軒集まっている。ワクワクしながらお店に入る。
居心地の良い落ち着く空間。飾り気はない。けれど椅子もテーブルも上質で、なによりそれぞれのサイズが人と人との関係を親密にさせるよき大きさで、気持ちがホっとあったかになる。
店の一部が仕切られていて工事中。クラフトビールのタンクが間もなく海を渡って到着するんだというのですネ。カウンターの向こうに厨房。オープンキッチンではないけれどそこで働く人の気配が正しく伝わる。スタッフの数もしっかり充実していて、期待高まる。さて食べる。

チーズのフランベ。お皿の中にカマンベールチーズをおいて、周りをはちみつとブランデーで満たして胡椒を風味であしらう。火をつけしばらく炎が踊るさまをたのしみ、バゲットにのっけて味わうという趣向。
炎をみつめて気持ちをみんなで盛り上げる…、そのかたわらにはビールがあるってなかなかステキな食卓イメージ。バゲットはいまどき日本じゃ珍しいガリッと固く、顎で味わうようにできててそのゴリゴリがチーズのとろけをひきたてる。
それにしてもこれほどのはちみつを惜しげもなく注いで料理を仕上げる気合。サービス精神とでもいいますか、料理好きであると同時にもてなし好きな人なんだなぁ…、と感心します。

テーブルの上で仕上げる料理をもう一つ。
おいしいトマトをくし切りにして、金属製のマグに入れソースを注ぐ。
満遍なくトマトにまとわせ、そこに液体窒素を注ぐ。
一瞬にしてマグの中の温度は下がり、中のトマトを凍らせる。
お皿に盛ってバジルをあしらい出来上がり…、という、かなりモダンで科学的なる賢い料理。
こういう料理をテーブルクロスレストランで慇懃無礼に提供されると、気持ちが冷める。
けれど初々しい表情のかわいい女性に、ニコニコしながら作ってもらう。
それを味わう空間がカジュアルにして若々しさを感じる場所だと、実験的で遊びごころを感じる料理のようになる。
同じ料理が、威張った料理とたのしい料理のどちらにもなってしまうというのが飲食店の料理のたのしく不思議なところ。威張った料理は大嫌い。たのしい料理は大好物で、ワクワク食べる。ヒヤッと口の中で転がり、ゆっくりフレッシュなトマトに戻っていく感覚がおもしろくってニッコリします。

生ハムと葉っぱ野菜のサラダはハムの塩気、旨みで味わうシンプルな仕上がりで、サラダなのにお酒がすすむ。
ココの売り物というヒレのグリル。
表面焼いて、レアな状態でちょっと大きめの一口大に切り分け鉄板の上にのっける。
好みの焼き加減を探りながらハフハフ食べると、これがやわらか。しかも味わい濃厚で500gがあっという間にみんなのお腹におさまっていく。
いいお店です。
好きな店。提供の仕方、扱い方を間違えると面倒くさいものになっちゃう料理を、わかりやすく、たのしくアレンジするシェフの力量。次にきたときにはどんな料理になってるんだろう…、って期待がふつふつ湧いてくる。また来ましょうと思って帰る。満たされる。

 

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