ヒリヒリでふるふる、スルスルでヒリヒリ
ひさしぶりに新宿西口地下街の「陳麻婆豆腐」で腹ごしらえ。
券売機があり店の造りは整っていてチェーン店のように見えるも、働いている人がほぼ中華系というのが独特で、お店の中に響く言葉は中国語。
それが全然気にならないのはお店にザワザワ活気があって、どこか本場を感じさせるムードがあるから。それに券売機があれば言葉の障壁はないも同然。なんだか賢い。
四川料理の専門店で麻婆豆腐と担々麺がメニューの2本柱になっている。その両方をたのしむことができる担々麺とミニ麻婆豆腐丼のセットを選び、焼売を追加してみる。

焼売はあるけれど焼き餃子はないというのが本場的。
焼き餃子は日本の料理。
しかも餃子焼き機を使うかつきっきりで対応しなくちゃいけないから面倒くさい。
蒸し器まかせの焼売は便利な料理。
わるくない。
担々麺のスープはサラッとしていて胡麻の風味は力強い。
胡麻の甘みのせいか辛味がちょっと足りなく感じて、赤唐辛子の粉をパラッ。ここは唐辛子が3種類あってそれぞれ辛さと風味の方向性が違うのね。どっしりとした辛味と華やかな香りというのを選んで使ってみたら、味がくっきり鮮明になった。オモシロイ。
スープに浮かぶ肉がカップヌードルの謎肉みたいで笑っちゃう。
麺は中太、ストレート麺でコツコツ奥歯を叩く感じが力強くてなかなかおいしい。スープとの絡みもよくて、なにより食感がにぎやかでいい。
それにモチモチしないのが好き。ラーメンの麺の中には、例えば札幌風の味噌ラーメンの麺のようにモチモチ粘った食感のものがあってそれがいかにも苦手。特に担々麺のようにスープに特徴のある料理の麺はそっけない方が好き。
麻婆豆腐の上に山椒の粉がたっぷりかかって、香りが辛い。ただ実際に食べてみると辛味はほどほど、痺れを強く感じて舌や唇がヒリヒリしてくる。
麻婆豆腐丼を食べて担々麺のスープを飲むと、そのヒリヒリがあっという間になくなっておいしく感じるところもたのしい。ならばと担々麺のスープを注いでサラサラ食べる。焼売もほどよくおいしく、なによりたのしくお腹が満ちる。お腹が汗をかきました。






