ヒヤシンスの花がひらきはじめました…。

タナカくんは仕事をはじめると食事をするのも忘れてしまうことがよくあった。
とんでもない時間に「お腹がすいたからなんか食べてくる」ってバイクにのってどこかに食事にでて食べてくる。
「何を食べてきたの?」って聞くと「かつ丼」っていうことが多くて、どこの?と聞くと、新宿御苑にかつ丼の専門店があるんだよ…、っていうので一緒に行ったことがある。
路地面した小さな店でひさしぶりに来た今日はメニューが随分増えていたけど、当時はかつ丼とそのバリエーションだけの5種類ほどしかメニューがなかった。
店の名前は「天下星」。喫茶店の居抜きじゃないのかなぁ…、ちょっとおしゃれなカフェ仕様の店作り。でもドアを開けるとおいしげな揚げ油の匂いと出汁の匂いがお腹をギューンっとわしづかみする。

こういう店では一番安いのが一番おいしい。
それが彼の持論で、880円の普通のかつ丼を選んでたのんだ。
小ぶりの丼、蓋付きで味噌汁、小鉢でひと揃え。今日の小鉢は厚揚げの煮付けで汁はいりこの出汁が結構おいしい。
蓋をとるととんかつたっぷり。
ご飯を覆って山なりに盛り上がって見えるボリューム感が食欲誘う。
玉子をあまりとかずに煮込んでいるから白身と黄身がマーブル状に固まっている。
白身はプルン、黄身はふっくら。その食感の違いが彼は好きだったらしい。かいわれ菜が彩り添えてて、男の料理なのに一生懸命おしゃれしましたって感じがなんだかかわいいよね…、って言ってたことを思い出す。

カツはほどよき厚さでパン粉がざっくり揚がったとんかつ屋さんのカツって感じ。
タレが甘めで出汁の旨味をしっかり感じる。大きめに切った玉ねぎがたっぷり入ってて、それがシャキシャキ歯ざわりがいい。
煮汁を玉子がしっかり固めてつゆだく系じゃないから丼の底の方のご飯は濡れていないのですね。頭をおかずにご飯を食べてるって感じがボクの好みじゃなくて、一緒に行こうとはあまり言い出さなかったけど、彼は一人でよく来てた。
近所に業務用スーパーがあって一緒にあれこれ買い物をしてた。だからここに来たよと言わなくても業務用サイズの調味料が増えてた日にはここに来たよという証拠。ひさしぶりにそこにもよって帰りましょう。

 

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皿うどんを作って食べる。揚げ麺とレトルトのあんがセットになっててそのあんにナルトや豚肉を足してトロンとかけて味わう。パリパリサクサク、口の中で壊れるように散らかる麺ととろけるあんが混じり合う。チョーコーの金蝶ウスターソースがなくなっていて、買っておかなきゃってメモをする。
つぼみ菜を出汁で炊いてほんの少しの味噌をときみょうがをちらして汁にしました。春の香りのオゴチソウ。
そうそう、ヒヤシンスが花を咲かせはじめました。厨房のカウンターの上で息をしているみたいな姿にニッコリ。元気がでます、ありがたい。

コメント

  1. to22by

    2019年に新宿御苑のアパホテルに泊まったので、その業務用のスーパー、それとは知らずに見つけて、鶏がらスープを大量に買ってきました。お国とお国の何やら訳のわからない取り決めがあって、鶏がらスープはアメリカに入って来れないようです。ホンダシもホタテの顆粒ダシもアゴだしも来てるんですけどね。日本の鶏がらスープほど使い勝手の良いものはないです。

    • サカキシンイチロウ

      to22byさん
      鶏ガラスープのおはなし…、なるほどなぁと思いました。
      最近はホタテの顆粒だしを重宝しておりまして、ただ沢山使ってしまうとホタテの味しかしなくなるのがなやましいところ。
      何事も過ぎたるは及ばざるが如しですね。

  2. pin

    御苑のあたり、こういうお店もあるんですね。
    あのあたり、通りかかるもよくわからないと思ってました。もう少しじっくり見てみようと思います。
    ヒヤシンス、咲き始めましたね。早いですね。
    子供の頃育てたきりで、最近またいいな、と人の家の前で咲いているのを見て思っていました。
    これからだんだん咲いていきますね。

    • サカキシンイチロウ

      pinさん
      御苑のあたりは小規模の個人店が多いんです。表通りはオフィスビルが建ち並んでいるのにちょっと路地にはいると下町っぽく、歩きがいのある街です。
      水をしっかりと上げ続けると気持ちに答えてくれるヒヤシンス。うれしいです。

  3. よおぜふ

    お花屋さんでヒヤシンスの鉢を見かける度に、サカキさん宅のは咲いたかな?どうかな?ってずっと気になっていました(笑)。
    青か紫のイメージですけども、白いお花も咲くんですね。可愛らしいです。
    私の家は猫が居るので残念ながら置けないのです。

    • サカキシンイチロウ

      よおぜふさん
      毎日ちょっとづつ花の数が増えてくれるんです。
      生きてるなぁ…、って思ってお水をあげながら話しかけちゃいます(笑)。

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