パンダエクスプレスに行ってみた!

pan2pan1川崎に行ってきました。
ラゾーナ川崎。
駅直結のショッピングモールで、もともと東芝の工場があった場所を使った再開発。
できて10年。
定期的にテナントの見直しを丁寧にして、ずっと人気を保ち続けている珍しいショッピングモール。
特にフードコートは見事なモノで、来るたび勉強が出来る場所。
今回来て感心したのが「ぴょんぴょん舎」がやってる冷麺、ビビンパをメインにしたキッチン業態と、明太子の「やまや」の炊きたてご飯にとん汁、明太子を売り物にしたセルフの食堂。
どちらも行列。しかもどちらも厨房の中は元気で明るいおばさんたちだけでやっていて、それがやさしいおいしさ感につながっている。これからの業態開発って「働く人が醸し出す空気感」を大切にしなきゃいけないに違いない…、って思ったりした。

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ちなみに本日やってきた目的はできたばかりの「パンダエクスプレス」を見にくるコト。アメリカのフードコートの常連のチャイニーズレストランで、一風堂が連れてきた。鳴り物入りだったからでしょう…、行列ができていました。
その行列の途中に厨房。ファストフード的に機械まみれかと思ったら中華レンジの上に大きな中華鍋。腕っ節の強そうな体の大きな調理人がジャカジャカ料理を作ってる。カリフォルニアの大学のフットボールの選手みたい…、って思ってみてたら、なんと英語を喋ってらっしゃる。なるほどアメリカ本部からのヘルプ要員。他にも何人か、アジア系のアメリカ人的風貌、仕草の人たちがいる。ちょっとワクワク。

panda-frpanda-biggerその厨房で作られる料理は一旦、ショーケースの中の器に収められる。
それを好みで容器に盛り込んでもらうというデリスタイル。容器の大きさが3種類あってそれで値段が決まる。
サイズが小さなお皿を選ぶとメイン料理が一種類。それから2種類、3種類と選べる料理の種類が増える。
それに5種類ほど用意されてる副菜を一種類かあるいはハーフ&ハーフで2種類選んでワンプレートという仕組み。
ちなみにその副菜がチャーハン、焼きそば、白米などで日本で言えば主食料理が野菜のガルニと同じ扱いというのがたのしい。アメリカ的でございます。

一番大きなビッガープレートと選びます。まずはサイドにチャーハンと焼きそば半分半分選び、メインはオレンジチキンにブロッコリビーフ、それからクンパオチキンをたのむ。どれもパンダエクスプレスの売れ筋商品。飲み物つけて1090円。フォーチュンクッキーがついてめでたくひと揃え。
それにしても「ビッガープレート」なるメニューがあるのに、器はレギュラーサイズの器だけ。ビッガーになると三品目のメインをボックス型の紙の器に入れて渡すという不思議。
ピッタリサイズの器がなかったとは思われず、格納スペースの問題なのか。それともこのボックスを使いたかったのかちとわからない。でもこのペーパーボックスの器がトレーの上にあるだけで、アメリカ色がグインとあがる。ウディー・アレンになったみたいな気持ちになるワケ(笑)。

panda-meals食べてみて、あぁ!と思います。
おいしんだもの。

やわらかい酸味と甘味がおいしいやさしい酢豚のような味わい。厚めの衣がクシュッと潰れてジュワリと脂が滲み出す。
ブロッコリビーフは牛肉やわらか。ブロッコリーはゴツゴツとした歯ごたえ残した仕上がりで、オイスターソースの味わいドッシリ。中国的なるフレーバーもしっかりしてる。
アメリカ人が大好きな中国料理のひとつが「クンパオ」。軽い酸味と赤唐辛子の香りで仕上げる料理スタイル。ぶつ切りにされた鶏肉もムチュンと歯ごたえなめらかでビリリと辛くていい感じ。

あぁ、アメリカだなぁ…、と思います。お客様の中には「やっぱりアメリカのとは違うような気がする」なんて言う人もいる。けれどアメリカのお店でだって、お店によって味がちょっとづつ違ってたりするからそんなことは気にせずガンバってほしいなぁ…、って思ったりする。
だってこんなにオリジナリティーがある気軽な中国料理は他になかなかないから、なくなってもらっちゃ困ると感じる。

panda-mdpanda-fcけれどいくつか乗り越えないといけない課題があるかなぁ…、って思う。
例えば料理の大きさ。ブロッコリにしても鶏肉にしても切り分け方がとても大きい。アメリカ人の口の大きさに合わせたサイズで日本人には噛み切れなかったり、噛み砕けなかったりするのが、ちと不親切。

それから厨房の中が汚い。レンジの周りも鍋も磨かれてなくて、オープンしてまだ一ヶ月ほどしか経ってないのにもう何年も営業しているみたいな状態。日本の衛生基準は世界一。それまでアメリカ的にしなくていいのにって思ったりした。

マウンテンヂューがソフトドリンクにラインナップされているのはうれしいところ。フォーチュンクッキーの中のおみくじには、予期せぬところに思いがけない宝物があるって書いてあった。この店、この業態が果たして思いがけない宝物であるのかどうか。しばらくしたらまた来よう。

 

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コメント

  1. kuri

    こんばんは。サカキさん。
    またまたアメリカネタに反応してしまいました。大学のフードコートにありました、パンダ・エキスプレス。懐かしいです。見た目も当時と余変わらないような感じですね。ついでに言うと,カールス・ジュニアも近所にあり(大学にもあった),小学校の友達のおかあさんが,「ディナーにつれていってあげる」と言って連れて行ってくれた先が,カールス・ジュニアでした。ディナーという響きからどこかのレストランかと思っていたらファーストフード店で,カルチャーショックを受けた記憶があります。アメリカ人の人からしたら,ディナーは夕ご飯であって,それ以上でも以下でもないのですね。
    それにしても食べ物は面白いです。当時の記憶をごそっと思い出させてくれます。

    • サカキシンイチロウ

      kuriさん
      カールスジュニアでディナー。
      そもそもハンバーガーが夕食のメニューになるってことが日本人にとってはビックリですよね。でもさすがに同じハンバーガーでも、マクドナルドを晩ご飯にとワザワザお店に行く人はさすがにアメリカでもいない…、そう思うと、カールスジュニアってスゴいチェーン店だなぁって思います。
      アメリカにいた頃、フードコートに出してるローカルチェーンのチャイニーズデリの料理の独特のフレーバーに手が出なかった。そんなときに新しくオープンしたばかりのパンダエクスプレスの料理を食べて、これなら食べられる!って感動したことがありました。
      食べ物が思い出させてくれることって沢山ありますね。

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