パンケーキの朝、カカオのデギュタシオン
日本のパンケーキの歴史の1ページ目を経験しようよ…、パークサイドダイナーで朝。
帝国ホテルのオールデイレストラン。
かつて「サイクル」という名前だった頃、ロイヤルホストの人たちが修行し今のロイヤルホストのパンケーキを生み出した店でもあります。
終日パンケーキをたのしむことができるけれど、パンケーキではじめる1日は格別。それで朝にくる。
みんなで分ける用にパンケーキをたのみ、ボク用にはアメリカンブレックファスト。オーバーミディアムのフライドエッグにオレンジジュース、オールウィートのトースト、コーヒーでひとそろえ。うやうやしく料理が箱ばれたちまち食卓はにぎやかになる。
目ににぎやかな上、香りもにぎやか。
パンケーキの甘い香りや焼けた卵の匂いがテーブルの上で渦巻いて朝のお腹をグーグー鳴らす。
まずパンケーキに何もつけずにまずそのまま。
さっくり歯切れてふわっと軽い。やさしい甘みを塩気がひきたて、バターや小麦の香りと一緒にとろける。ウットリします。
バターを塗り込めメープルシロップを注ぐとせっかくのサクサク感が台無しになる。けれどしっとり、ぽってりとして舌に乗せた瞬間、とろけはじめてなめらかになる。バター混じりのメープルシロップが染み出し、口を潤す。
一方トーストはカサカサ乾いて香ばしく、白身の縁が焦げて茶色いレースのようになった玉子やハムやベーコンを乗せて食べると口がにぎわいニッコリとなる。
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ピエールマルコリーニでチョコレート。
いろんな種類のチョコレートを食べ比べできる「デギュタシオン」をたのんでみました。
四角い石の板の上に割った3種類の板チョコ。
フォンダンショコラに生チョコ、そしてフランボワーズでコーティングされたチョコレート。
板チョコはベネズエラ、インドネシア、サントメプリンシペと味の趣向が異なるものが揃えられてる。
酸味が際立つものや苦味が強いもの、そしてバランスがとれたものとチョコレートという同じカテゴリのお菓子でも、これほど味の方向性が異なるものがあるなんて…、ってビックリしちゃう。
生チョコは舌の上でとろけて消える。フランボワーズの酸味と香りがチョコの苦味や甘みをひきたておいしくなるのにウットリします。
温められたフォンダンショコラの濃厚で一瞬口を乾かしたのち、とろけてなめらかになっていくさまにウットリします。
続いてカカオの果肉を使ったソルベ。これはまるで柑橘類のソルベのごとく、すっぱくさわやか。
真ん中の甘納豆のようなのはローストしたコーヒー豆の砂糖がけ。コリッと砕けて苦味、酸味が口に広がる大人な味わい。ゼリーに仕立てたカカオの外皮は苦いほうじ茶ゼリーの味わい。
お供にもらったカカオコーラはカカオの香り、苦味、酸味に生姜の風味が混じってコーラというよりジンジャーエールのような味わい。カカオって変幻自在。使う場所や使い方でこんなに多彩な味が表現できるんだって感心しちゃう。
チョコのエクレア、キャラメルのエクレア。どちらもクリームがぽってり濃厚。特にキャラメルクリームの香ばしいこと…、気持ちが高揚する感じ。いまだこれを超えるチョコレートパフェに出会ったことのないここのチョコレートパフェを今日もたのしむ。オキニイリ。