ハンバーガーに鮨をつまんだ渋谷の土曜日
渋谷で仕事。オキニイリのハンバーガーショップでランチ。
「リルウッディーズ」にやってくる。
シアトル出身のハンバーガー専門店。
シアトルといえばアメリカ人にとって住んでみたい町のひとつと言われてる。ほどよい規模とおだやかな気候。所得水準、教育水準ともに高い人が多く住んでいて、マイクロソフトやアマゾンの本社のある町。
スターバックスが生まれたのもシアトルでした。美食の町とも言われていて、そこからやってきたハンバーガー屋さんでありながら、そういう部分をほとんど売り物にせずがんばっているというのが少々もったいないような…。いつも静かなお店です。
ほぼチーズとパティだけというチーズバーガーが大好きなんだけど、今日は「スモークアウト」を選んでたのむ。スモークといえばパティがスモークかと思うじゃないですか。ところが「燻製した唐辛子」を使っているというのが気になりたのんでみた。

たっぷりのフレンチフライとダイエットコークのセット。
ものスゴく大きいって感じはしないのね。
バーガーキングのワッパーサイズ。
けれど持つとずっしり重い。
パティも重いけどここのバンズが重いのネ。
生地が詰まって気泡が少ない。しかもしっとりしていて手にピトッと張り付くような感覚がある。食べると口の水分を吸い取り一瞬、口を乾か一体なにごとか?ってびっくりするのネ。
噛んでるうちにパティから滲み出してくる肉汁をバンズが吸い取り徐々になめらかになっていく。
その食感の変化が特徴的にてたまらなく好き。バンズの裏側は乾いて粉をふいていた。チェダーチーズにチポトレマヨネーズ、トマトにオニオンスライス、そして燻製唐辛子。そしてどっしりとした分厚いパティ。
ちなみにここのパティはグラスフェッドの牛肉入り。
牧草を食べて育った牛肉で、100%ではなく「入り」というところが正直でいい。アメリカの人って、グラスフェッドビーフに対して特別な思い入れがあって、日本人にとって「天然の◯◯」に対する一目置く感じと同じじゃないかなぁ…。昔、ニューヨークでこれから食べる牛が食んでた牧草をテーブルの上に置いて眺めながら食するという趣味がいいんだか悪いんだかわからぬステーキハウスがありました。
たっぷりの玉ねぎが美味しかったなぁ…、みずみずしくて香り鮮やか。燻製した唐辛子は辛味がずっしり重たくてしかも不思議な甘みを感じる。フレンチフライをサクサク齧り、間も無く仕事の時間です。

家に帰る前に軽く天下寿司。
白身三貫の札がベルトを回ってきました。
そういえばここで白身はあまり食べない。
食べてみようとお皿をとった。
お皿が流れてくるスタイルの回転寿司ってこういう楽しみに溢れてる。
食べようと思っていなかったものを手にするたのしさ。
ベルトの上に提案があるんだと思うと、やっぱり回転寿司は回ってなくちゃってしみじみ思う。
昔、回転寿司では寿司の流し方で原価をコントロールできると言われてて流し方が上手な職人こそが優秀な握り手なんて言われてました。
カンパチ、真鯛、ハマチで三貫。
さっくりとしたカンパチにブリっと弾力のある真鯛。むっちりとしたハマチと同じ白身といえども味わい、食感多彩。そういえばサーモンもあんな色をしながら実は白身魚なんだよなぁ…、ってインバウンドさん向けに次々流れてやってくるサーモンみながらちと思う。
サーモンの行列が通り過ぎると、それに代わってマグロ三貫盛りのお皿が流れてきます。お客さまの7割近くがインバウンドさん。
ボクはエビとイカをとる。
ここに来ると必ず食べる定番のネタ。ここのエビは特に特においしい。分厚く色もうつくしくむっちりとした歯応えもよい。エビ独特の香りがふわっと漂って旨みを残して消えていく。イカはねっとり、シャリと一緒にとろけてく。
人肌のシャリがボクの好みの味というのがありがたく、ウニ一貫にイワシと続けて〆は鉄火巻きにした。
指を鼻に近づけるとおいしい寿司の香りがしてくる。バスに乗って帰る道々、指を嗅ぎつつおいしい余韻をたのしもう。









